猫背改善には仰向けで寝るのがおすすめ

猫背

就寝中、皆さんはどのような寝姿勢をとっているでしょうか?

寝ている間、身体にとって最も楽な体勢で居られるのがベストですが、睡眠時間は1日のおよそ1/3を占めることから、寝姿勢が身体に及ぼす影響は決して小さくありません。

普段、姿勢の悪さにお悩みであれば、就寝中の姿勢矯正に目を向けるのが得策です。

猫背さんに「仰向け寝」がおすすめな理由

結論から言えば、猫背気味の方には「仰向け寝」が良いとされています。

仰向けに寝ると、首から背中にかけての姿勢が、立っている時と同様の自然な形を保ちやすくなります。

つまり、背骨が緩やかなS字カーブを描く状態をキープしやすいのです。

横向き寝やうつぶせ寝はなぜ悪い?

とはいえ、横向きやうつぶせの状態で寝るのがお好きな方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、身体が無理なくリラックスした状態で就寝できるのであれば、横向きやうつぶせで寝ることも否定されるべきではないのですが、「寝姿勢」の観点から言うとあまりおすすめできません。

まず、身体の片側を下にして寝る横向き寝では、背中が丸まりやすく猫背をより悪化させる原因となります。

加えて、肩が内側に入ることで巻き肩気味になるため、肩こりや首こりを感じやすくなります。

一方、お腹を下にして寝るうつぶせ寝の場合、背中が丸まることはありませんが、顔を左右どちらかに向けて寝ることになるため、寝違えや首こり、歯並びのずれの原因となります。

これらの痛みをカバーするために猫背姿勢になることも考えられますので、やはり避けた方が良いでしょう。

猫背にお悩みなら、枕を活用しましょう

就寝中、人によっては枕なしで寝る方が楽なケースもあるようです。

しかしながら、頭をしっかりと枕で支えて首にかかる負担を減らし、首から背中にかけて緩やかなカーブを描く姿勢をキープすることは、就寝中の姿勢矯正において特に重要となります。

もちろん、身体に合った枕を使うことが大前提となりますが、猫背にお悩みであれば枕の活用は欠かせません。

猫背さんのための、就寝中の姿勢矯正


寝ている間に猫背改善をしたい方は、「タオルを腰の下に入れる」「膝を曲げてクッションを入れる」といった対策を講じるのがおすすめです。

身近なアイテムを上手く活用することで、就寝中に背中が丸待ってしまうのを防ぐことができます。

寝ている間の猫背改善① タオルを腰の下に入れる

方法はいたってシンプルで、折り畳んだタオルを腰の下に入れて寝るだけです。

タオルを腰の下に入れることで、就寝中の姿勢が固定され、乱れにくくなります。

すると、寝返りをうった後にそのまま横向き寝になってしまうことが減り、仰向けの状態を維持しやすくなります。

ただし、人によっては正常な寝返りが妨げられる原因になりますから、身体に違和感がある場合には無理せず中止してください。

寝ている間の猫背改善② 膝を曲げてクッションを入れる

仰向け寝で腰が痛くなってしまう方には、仰向けの状態で膝を曲げ、膝の下にクッションを入れて眠る方法をお勧めします。

膝下にクッションを入れることで、前方に反った腰のカーブが和らぎ、腰への負担が軽減されます。

ちょっとした工夫で正しい寝姿勢を維持し、寝ている間の猫背改善に努めましょう!

まとめ:猫背の場合は、「仰向け寝」がおすすめ


いかがでしたでしょうか?

猫背改善のための「仰向け寝」と就寝中の姿勢矯正について解説させて頂きました。

今までと寝ている方法を急に変えるのは難しいかもしれませんが、意識するだけでも全然違ってきますので、今回ご紹介した方法で取り入れられるものはどんどん取り入れてください。

猫背は日々の意識が大事ですので、しっかりと意識して実践してください。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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