猫背で座ると便秘になる?便秘と猫背の関連性とは?

猫背

便秘の原因は人それぞれですが、多くは生活習慣に起因すると言われています。

一般的に想定されるのは、運動習慣がなかったり、栄養バランスに偏りがあったり、水分不足だったり等ですが、意外にも「猫背」が原因となって便秘になることもあるようです。

姿勢の悪さが、なぜ便秘を引き起こすのでしょうか?

本日は、便秘と猫背の原因を探り、正しい姿勢を保つためのポイントを確認しましょう。

便秘と猫背、関連性は?

猫背によって便秘となるのは、「姿勢の悪さにより腸の働きが悪化するため」です。

猫背によって常に背中が丸くなることで、内臓が下垂して腸を圧迫しやすくなります。

圧迫された腸は正常に機能することができず、腸内環境はどんどん悪化していきます。すると、排便もスムーズにいかなくなるというわけです。

姿勢の悪さは、肩こりや腰痛、頭痛等の原因となると言われていますが、それだけでなく、内臓機能にも悪影響を及ぼすことが分かります。

便秘解消=猫背解消!正しい座り姿勢をマスターしよう

慢性的に辛い便秘を解消するためには、生活習慣や食生活と併せて、猫背の解消にも目を向けましょう。

猫背による便秘は、一日中座っていることの多いデスクワークの方に特に多く見られることから、ここでは「正しい座り姿勢」をご説明します。

チェックポイント① 椅子の高さ

デスクワークに従事する方にとって、「身体に合った椅子選び」は正しい座り姿勢を維持するためのポイントとなります。

椅子選びで重要なのは、「高さ」です。

座った状態で足の裏が床から離れず、ひざの裏を座面が圧迫していない高さになっているでしょうか?

また、背もたれが腰にしっかりフィットし、腰をサポートしていることも確認しましょう。

チェックポイント② 机と椅子の高さが合っているか

身体に合った椅子であることが確認できたら、その椅子が机の高さと合っているかどうかもチェックします。

椅子に腰かけて背筋を伸ばした状態で、自然に前を向いたときに、パソコン画面が視線の延長線上にあるでしょうか?

のぞき込んだり、見上げたりする姿勢になる場合、頭部の重量が首への負担となってのしかかり、これを軽減するために自然と猫背になりがちになるため注意が必要です。

人間の頭部の一般的な重さは、およそ7kg前後と言われていますが、頭が2cm前方に移動するだけで首への負担が2倍の14kgにも及びます。

常に正しい姿勢で作業できるよう、机と椅子の高さのバランスにも配慮しましょう。

デスクワーク時の正しい座り姿勢を確認

デスクワークに従事する際は、パソコンを身体の真正面に置くのが基本です。

画面を横置きにする方もいますが、身体がねじれた状態では正しい座り姿勢を維持できません。

複数の画面を活用する場合は、キーボードを身体の正面に置いて、左右の画面を見る時のみ、顔を動かすようにします。

また、書類を置く際には、ディスプレイとキーボードの間に配置します。

キーボードの手前、自分の手元に置くことで、首や肩への負担増、眼精疲労の原因ともなりますので、多少不便に感じられても参照資料の配置場所には気を付けてみてください。

ノートパソコンを使っている方は、外付けのキーボードの活用がお勧めです。

まとめ:猫背改善はまずは正しい座り姿勢


いかがでしたでしょうか?

最近は立っているときよりも座っている時の方が多い人も増えており、まずは正しい座り姿勢から意識するようにしてください。

すぐに猫背のことを忘れてしまう方は、1時間おきに休憩してその度に姿勢を意識するというのもおすすめです。

まずはできることからやってみてください。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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