体幹とは何?どこの部分?わかりやすく説明

体幹

スポーツやダイエットに励む人であれば、「体幹」の重要性は幾度となく耳にしている話だと思います。

あなたは、普段の生活の中で、もしくはトレーニングを行う際、体幹を意識できているでしょうか?

体幹の重要性については何となく理解できているつもりでも、体幹とは身体のどの部分なのか、実は理解が曖昧になっているケースも少なくありません。

本日は、知っているようで知らない、「体幹とは何か」について解説しましょう。

「体幹」とは何か?体軸との相違点とは

体幹というと、一般的には「身体の軸」を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?

身体の軸を「体軸」と言いますが、これは厳密な意味では体幹とは異なります。

まずは体幹と体軸の違いについて理解しましょう。

胴体部分を指す「体幹」、全身をまっすぐ垂直に通るイメージの「体軸」

体幹と体軸の違いは、第一に「実際に目視できるものかどうか」にあります。

体幹とは頭、両腕、両脚を除いた胴体のことを指し、一方で体軸とは頭の先から体幹、脚まで、地面に向かってまっすぐ垂直に通るラインのようなものです。

つまり、体幹は実際に身体に存在するパーツであり、かたや体軸についてはそのような軸が実在しているわけではないということになります。

体軸を意識することで、体幹が強化される

前述の通り、体軸は実際に身体の中に存在する軸ではありませんので、これを直接的に鍛えることはできません。

しかしながら、日常の動作やトレーニングの中で体軸をイメージし、意識することで、効率良く体幹を鍛えることができるようになります。

体幹と体軸は別のものではありますが、体幹トレーニングにおいては体軸を思い描けることが大切なのです。

体幹とはどこの筋肉?


ひと口に「体幹」といっても、これは頭、両腕、両脚を除く胴体全体を示し、部位としては広範囲です。

体幹トレーニングは、体幹を構成する各パーツ、具体的にはそれぞれの部位の筋肉に働きかけるイメージで行うのが効率的です。

体幹を構成する筋肉

「体幹筋」と総称される体幹の筋肉には、大きく分けて「インナーマッスル」と「アウターマッスル」の2種類があります。

インナーマッスルとは、主に横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋で構成されています。

これらは腹部の深層部分を楕円状に覆い、インナーユニットを構成することで、腹腔圧のコントロールと骨盤の安定を担います。

一方で、アウターマッスルとは、腹直筋、腹斜筋群、脊柱起立筋で構成されています。

これらは腹部と背面の表層にある筋肉で、身体の動かす際に機能します。

体幹トレーニングで重視したい「インナーマッスル」

体幹を強化する際には、インナーマッスルとアウターマッスルのどちらも鍛える必要がありますが、まずはインナーマッスルを意識したトレーニングを行うことで、アウターマッスルを効果的に鍛え上げることができます。

なぜかというと、体幹の深層を構成するインナーマッスルが安定した状態でアウターマッスルを動かすことで、より大きな力を出すことが可能になるからです。

身体の表層にあって、動きを目視できるアウターマッスルとは異なり、インナーマッスルはその存在やトレーニングの効果がどうしても感じられにくい部分です。

しかしながら、体幹強化には、内側から身体の軸を作り上げるイメージを持つことがとても大切なのです。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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