首こりで頭痛になる原因とは?対策方法も公開

首こり

頭痛といえば日本人の国民病の代名詞であり、実に3人に1人は何らかの頭痛症状に悩まされていると言われるほどです。

一般的に「頭痛」は原因不明とされることも多く、根治が難しいとされている症状の一つですが、慢性的に頭痛が起こっているような場合、首こりが直接的な原因となっているケースは少なくありません。

本記事では、なぜ首こりで頭痛になるのかを探り、有効な対策を考えてみましょう

首こりから頭痛になる原因は?

首こりからくる頭痛として考えられるのは「緊張型頭痛」「片頭痛」「椎間板ヘルニア」の3パターンです。

緊張型頭痛

額や後頭部、首周り等の広範に、ズキズキとする鈍い痛みや圧迫感があるのが特徴です。

原因としては、緊張やストレス、恐怖等が影響し、首周りの筋肉が硬直したときに発生しやすいとされています。

片頭痛

一方、頭の片側だけがズキズキと痛む場合は片頭痛が疑われ、悪化すると吐き気や光・音への過敏症等の症状を伴うことも少なくありません。

原因としては睡眠不足、天候の変化、空腹、感覚への過度の刺激、ストレス等が主ですが、心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張して片頭痛を発症することもあります。

椎間板ヘルニア

「ヘルニア」というと真っ先にイメージされるのが腰の痛みですが、首に生じる頸椎椎間板ヘルニアというのもあります。

頸椎椎間板ヘルニアとは、首にある椎体という骨の間の椎間板が損傷し、椎間板内の髄核が外に飛び出して、背中側にある脊髄や神経根を圧迫して痛みを生じる症状です。

首を動かした際に激痛が走ったり、頭の後ろにズキズキとした痛みが感じられたりします。

頸椎椎間板ヘルニアの原因は解明されておらず、首こりの他、コラーゲン遺伝子の変異や外傷などを契機とした発症が考えられます。

首こりからくるつらい頭痛!対策は?


冒頭でも触れましたが、首こりからくる頭痛は慢性化しやすく、長期に渡りお悩みの方がほとんどです。
ここでは、痛みが生じた際の有効な対処法や、首こりからくる頭痛を予防する方法をご紹介します。

首こりによる頭痛には、投薬と安静が大前提

痛みに対する対症療法としては、鎮痛剤の服用です。

緊張型頭痛には、ロキソプロフェン、イブプロフェンまたはアセトアミノフェンなどの成分を含む市販薬でも十分な効果が期待できます。

一方、片頭痛の場合は、非ステロイド性消炎・鎮痛薬とアセトアミノフェン製剤の鎮痛薬が有効です。

ただし、市販薬が効かない場合は、トリプタン等を含む処方薬を病院でもらうのが安心です。

薬を飲んだ上で肩や首を伸ばして安静にすると、症状を和らげることができます。

首こりによる頭痛の予防法

首こりによる頭痛対策を考える上では、対症療法の他、そもそも頭痛が起こらないようにする工夫が必要です。

すぐにできるのが、良い姿勢を心がけることでしょう。

理想的な姿勢は、肩が腰の上で一直線になり、耳が肩の真上にくる状態で、座っている時も立っている時も常に意識します。

併せて、喫煙が首の痛みの原因となることがあるため、喫煙を心がけることも肝心です。

その他、就寝時に首に負担がかからないよう枕を調整する、長時間のデスクワークを見直して適度に休憩をとる等の工夫が有効です。

免責事項
このサイトは、腰痛に関する情報提供を目的としております。
■ このサイトに記載している内容は、医学的な研究による根拠や証拠に基づいて掲載されていますが、すべての腰痛について効果を保証するものではありません。
■ 腰痛には様々な原因がありますが、まれに重大な病気やケガなどが原因となっている場合があります。万が一そのような病気やケガが発見された場合は、医師の指示に従い、原因となっている病気やケガの治療に専念してください。
■ あらゆる病気やケガの回復には個人差がありますので、効果の保証は致しかねます。ご自身の責任においてご参考ください。
■ またこちらに記載している運動やストレッチ、食事等を参考にしたことで、万一いかなる損害が生じた場合においても、当サイトはその結果に責任を負うものではありません。

【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

関連記事一覧

カテゴリー一覧