猫背はなぜ起こる?その原因と対策方法とは?

猫背

日常生活の中で、気が付けば猫背になっていることはないでしょうか?

意識していても、少し油断するとつい悪くなってしまう姿勢。

背中を丸める姿勢は周囲に自信のない印象を与えると共に、正しい姿勢を維持できないことで美容や健康の観点から様々な問題が生じるため、注意が必要です。

そこで本日は、猫背の原因と猫背改善のための対策方法をご紹介します。

猫背の原因はライフスタイルのせい?それとも日本人特有?

猫背とは、猫のように背中を丸めた姿勢のこと。

人間の背骨は、頸椎、胸椎、腰椎で構成されており、通常でも滑らかなS字カーブを描いています。

つまり、誰でも多少なりとも背骨に湾曲があるのですが、猫背といわれる人の場合、胸椎のカーブが極端に強い状態になっているのです。

スマホやパソコンが猫背を悪化させる原因に

背骨の湾曲をより著しいものにする原因は、ずばり現代人のライフルタイルにあります。

今や、スマホやパソコンの使用が当たり前になっていますが、そのせいで日常的に頭が前のめりになり、必然的に背中を丸めた状態になりやすくなります。

一般的に、成人の頭の重さは体重の10%程度と言われ、体重が50kgであれば約5kg相当にもなります。

スマホやパソコンの操作で頭を倒してうつむく姿勢になると、背骨には実際の頭の重さの何倍もの負荷がかかることになり、猫背をより悪化させてしまうのです。

日本人は特に猫背になりやすい

スマホやパソコンの使用は世界的にもごく一般的なものになっていますが、とりわけ猫背は日本人の国民病とも言われます。

というのも、日本人は骨盤が後ろに倒れやすい骨格をしており、そのせいで肩が内側に入りやすいため、姿勢を維持するために自然と猫背になりやすい傾向にあります。

一方で、欧米人の背骨は、日本人と比較すると湾曲が後ろへそり返っていることが分かります。

加えて、背中の筋肉が日本人よりも発達しているため、身体が前のめりになりにくいのです。

今日からできる!猫背対策


猫背は、身体のあらゆる不調の原因となります。

というのも、姿勢の悪さは背中や胸の筋肉に凝りを生じさせ、凝りが悪化することで血行不良が引き起こされたり、呼吸が浅くなることで代謝が低下したりするからです。

猫背の姿勢でいる方が、その時は身体が楽に感じられるでしょうが、長期的に見れば身体にとって重大なリスクとなり得ます。

現状、猫背気味であるとの自覚のある方は、ぜひ今日から猫背対策を実践しましょう。

正しい姿勢を意識する

まずは、背中を丸めずに正しい姿勢を維持するよう心がけましょう。

正しい姿勢とは、天井からひもでまっすぐに吊るされた状態です。

座っている時も、歩く時も、骨盤をまっすぐ立てるよう意識すると分かりやすいと思います。

腹筋と背筋を鍛える

常に正しい姿勢を意識するためには、筋力が必要です。

具体的には、腹筋と背筋を鍛えることで、背中が丸まりにくくなるでしょう。

日常生活の中で、歩くようにする、立ち姿勢を維持する、筋力トレーニングを行う等、できる範囲で腹筋・背筋を鍛えるようにしましょう。

ストレッチで上半身の筋肉をほぐす

猫背が慢性的になると、姿勢を維持するための筋肉の周辺が緊張状態になり、血行不良が引き起こされやすくなります。

血行不良は身体の凝りを悪化させ、筋肉の緊張や痛みのせいでますます正しい姿勢を維持することが難しくなってしまいます。

日常的にストレッチをして身体をほぐしたり、固まっている部分をもみほぐしたりすることで、筋肉をほぐしてあげると良いでしょう。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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