現代人にとってのひざの痛みは・・・

現代人にとってのひざの痛みは・・・

中高年になると増えてくる不調のひとつに、ひざの痛みがあります。「朝起きるときに痛い」「階段を降りるのが大変」など、日常の動作に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

どうして年齢とともにひざの痛みが増えてくるのでしょう。今回はそんなひざ痛の原因となる、ひざ関節と軟骨に関するお話をお届けします。

現代人の暮らしとひざの痛みの関係

ある調査によると、関節痛の悩みを抱える中高年の方の約80%が、ひざが痛いと答えているそうです。ひざの痛みというのは、腰痛に次いで大きな問題になっています。

そんな中高年のひざ痛の主な原因は、軟骨のすり減りによるものだと言われています。ひざの軟骨のすり減りと言われてもなかなかピンときませんよね。

そこで、まずは、ひざの構造と動きについて説明すると、ひざの関節は、

・太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)
・すねの内側の骨である脛骨(けいこつ)
・私たちがひざのお皿と呼んでいる膝蓋骨(しつがいこつ)
という3つの骨がある場所です。

そして、ひざの前後左右の動きを支える4本の靭帯と、骨同士がぶつからないようにクッションの役割をする軟骨や、ひざをスムーズに動かす役目をする半月板などから成り立っています。

私たちが立ったり座ったり歩いたりといった動きをスムーズにできるのは、ひざ関節がしっかりと機能してくれているおかげなのです。

では、なぜ軟骨がすり減るような状態になるのでしょうか?

大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの内側の骨)は骨同士が直接ぶつかり合わないように、それぞれの表面が軟骨で覆われています。軟骨は水分の多い弾力のあるクッションのようなもので、水分、コラーゲン、プロテオグリカン複合体などでできています。

このプロテオグリカン複合体は、ひざに加重がかかった際、ため込んだ水分を「関節液」として滲み出し、軟骨にかかる摩耗をやわらげ、ひざにかかる負担を軽くしてくれています。また、摩耗や衝撃による軟骨のすり減りを、少しずつ修復しているのです。

ところが年齢とともに、プロテオグリカンは減少していきます。そうすると、軟骨のすり減りに対しての修復が間に合わなくなる為、軟骨が減少してしまうのです。

このようにある程度の年齢になると、軟骨がすり減っていくのは避けられないのですが、これに拍車をかけているのが運動不足だと言われています。

便利な暮らしの中で必然的に運動量が減っている私たちは、どうしても運動不足になってしまいがちです。

ひざの周りにある筋肉は、ひざへの負担を和らげる働きも担っているため、この筋力が低下すると、ひざにかかる負担が大きくなると言われています。

さらに太り過ぎで体重が重い、重いものを持つ仕事を続けている、姿勢が歪みO脚になっているなどの人は、ひざ関節に大きな負担がかかるため、軟骨がすり減りやすくなります。

軟骨はすり減る際に削りカスを出します。この削りカスを排除しようとする際、炎症が起こり、痛みを生じさせると言われています。
このように、加齢による軟骨のすり減りや、筋力の低下が、ひざの痛みを引き起こしやすい原因と言えるでしょう。

軟骨がすり減ってしまうことで、ひざに痛みを覚えるようになることが、わかっていただけたでしょうか。こうした痛みを少しでも防ぐには、生活習慣を見直してみるのも大切なことです。

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