ひざ裏もみで血行を促進

ひざ裏もみで血行を促進

テレビを見ながら、雑誌を読みながらなど、いつでも簡単にできるマッサージで代謝を上げるとっておきの方法があります。
今回はそんな「ながらマッサージ」で痩せやすい体質になれるという、目からウロコのような方法をご紹介します。

ひざ裏を揉むだけで代謝を上げる方法

ひざの裏には膝窩動脈という血管があり、心臓のポンプ作用によって送られてきた血液を、足の先に向けて送る役目を持っています。この場所を押したり離したりして揉むことで、体温が上がって痩せやすくなるというのが、ひざ裏もみという方法です。

ひざが痛くて運動ができないという方でも、このひざ裏もみなら血流を良くして代謝を上げることができます。普段から足先の冷えで悩んでいるという方も、ぜひ試してみてください。

1.膝窩動脈の場所の確認
  • ひざの真裏から少し下に向かって探してみてください。
    指でグッと押してみると、ドクドクと脈を打つ場所がみつかると思います。その場所が膝窩動脈です。
2.ひざ裏もみの方法
  • 床にすわって利き腕と反対側の足を伸ばします。右利きの人なら左足ですね。
  • そして反対側の足は膝を立てて曲げておきます。
  • この状態で左右両手の親指以外の4本の指で、グッとしっかり膝窩動脈の場所を押し込みます。

●5秒間強く押し込んだら、次にパッと力を抜いて10秒間軽くひざの裏をさすります。
●10秒たったらまた5秒間押し込みます。
●これを10回繰り返したら、反対側の足も同じように行いましょう。
かなり強く押し込まないと効果がないので、ギュっと力を込めて押してくださいね。

膝窩動脈をグッと押した時には、血流が止まります。要するに止血と同じですね。そして次にパッと指を離すと、その反動で足の先に向けて血液が勢いよく流れていきます。このポンプ作用によって、血流が滞りやすいひざ下にもスムーズに血を流してあげることができます。

そしてこの勢いに押されて心臓に戻っていく血流も良くなります。すると全身の血行が良くなり、体温も上がりますし、もちろん代謝も上がります。代謝が上がることでリンパの巡りも改善されて、老廃物や毒素の排泄も促されます。

ひざ裏もみを習慣にするだけで、痩せやすい体質に近づいていくことができるというわけです。さらにこのひざ裏もみには、血行を良くする以外にももう一つ、ダイエットにも役立ちます。

その理由は自律神経のバランスを整えてくれる効果があるからです。自律神経の働きが乱れると、血流も代謝もその影響で悪くなってしまいますが、ひざ裏もみにはその働きを調整する効果も期待できるのだそうです。

ストレスや寝不足、忙しさのあまりの食生活の乱れなどから、自立神経の働きが不安定になっている方が増えているといいます。今回ご紹介した方法なら、お風呂上がりやテレビを見ながらなど、スキマ時間に手軽にできると思います。

ひざ裏もみを続けて、血流、代謝、自律神経の働きを上げ、痩せやすい体づくりをしてくださいね。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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