ひざのペットボトル体操

ペットボトルを利用した「ひざのペットボトル体操」

毎日の運動習慣がひざ痛改善に大切なことはわかっていても、それをずっと続けるのは大変なことですよね。だからこそ、続けやすい工夫をしてみましょう。
今回は色をつけた水で、やる気を引き出すというお話をお届けします。

色水ペットボトル体操で運動を楽しく

ひざ痛はひざ関節の周囲にある、関節を動かす筋肉の力が低下してしまったことが原因の1つになります。筋力の低下は加齢や、運動不足によって筋肉を使うことが減ってしまうことなどから起こります。ですから積極的に筋肉トレーニングを続けて、筋力を維持することが大切です。

トレーニングで筋肉を鍛えて筋力が上がると、関節の動きがスムーズになりますから、膝痛の軽減にも役立ちます。さらにもう一つ、筋肉がつくと基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がれば運動をしていない時でも脂肪が燃える率が上がりますので、ひざ痛患者さんにとっての天敵でもある、肥満の解消も期待できます。

トレーニングはできれば毎日続けることが理想ですが、そうは言っても慣れるまではなかなか難しいものですよね。
そんな場合は最初は簡単な運動から始めて、少しずつグレードアップしていくことです。そうすれば運動が習慣になって、毎日運動を続けることもあまり苦ではなくなりますよ。

今回ご紹介するのは、筋トレ初心者の方にぴったりの「色水ペットボトル体操」です。ペットボトルに色がついた水を入れ、そのペットボトルを使って行う体操です。

色水ペットボトル体操

まずキレイに水洗いした空のペットボトル(500ml)と、黄色の水彩絵の具を用意します。

ペットボトルに水とチューブから1cm程度出した絵の具を入れて蓋を閉め、よく振って水と絵の具を混ぜ合わせます。絵の具が溶けて水に色がついたら出来上がり。このペットボトルを利用して体操を行います。

①椅子に背筋を伸ばして座り、まず右足の甲にペットボトルを乗せます。

②足先に力を入れて、ペットボトルを落とさないように注意しながら、足を床から少し上に上げます。

③ペットボトルを足の甲に乗せたままの状態で1秒から2秒キープし、その後ゆっくりと足を床に戻します。この動きを12回繰り返したら次に左足も同じように行います。

この運動のポイントになるのが、色のついた水を使うということです。「カラーセラピー」や「色彩心理学」というものがあるように、色は人の心理に働きかけ、影響を与えると言われています。

普段何気なく見ている色でも、好ましく感じる色があったり、なんとなく好ましく思えない色があったりしますよね。色を上手に暮らしの中に取り入れることで、様々な良い効果があると考えられています。

今回水につける黄色い色は、暖色系の中でも特に明るく感じられる色で、集中力を高めたり気分を明るくしたり、視覚的興味を持たせてくれる色です。元気のあるイメージを持つ黄色の水を使えば、より楽しく運動が続けられるのではないでしょうか。

もちろん黄色に限らず、自分がやる気の出る色や元気になれる色を使って、試してみるのも良いでしょう。せっかく毎日行う運動ですから、できるだけ楽しく続けられる工夫をしたいですね。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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