日本人の約7割が扁平足? 腰痛や肩こりなどの影響も

日本人の約7割が扁平足? 腰痛や肩こりなどの影響も

「扁平足」と聞いても、大半の方はあまりピンとこないかもしれません。自分にはちゃんと土踏まずがあるから大丈夫だよ、と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
ところがなんと、日本人の約7割の人が扁平足だという衝撃のデータがあります。これにはびっくりしませんか?

「外反母趾」「浮き指」「巻き爪」など足の悩みと日々戦っているのは、男性よりも圧倒的に女性が多いと言いますが、それには靴の形が大きく関係しています。足が痛いのは当たり前、とばかりに足に合わない靴を履き続けることで、よけいに足の形を壊してしまっているんです。

扁平足が約7割、甲高が約2割で、正常な人は1割しかいないというのが現代の日本人の足の状況だそうです。問題はかなり深刻ですね。そしてこうした足の問題が、実は腰痛や肩こりの原因にもなっているとしたら・・・。放ってはおけませんよね。

扁平足に潜む問題

扁平足の何が問題かというと、足を支えるアーチの形が崩れて重心がずれてしまうことです。アーチがしっかりと役割を果たしているから、体重をうまく分散したり衝撃を和らげたり、スムーズに歩くためのバネになったりして、私たちは立って動くことができます。

ところが扁平足になると、かかってはいけない部分に体重がかかったり、クッションの役目をうまく果たすことができなくなります。その結果歩くたびに体がねじれ、バランスを取るために骨盤や股関節、背骨も歪んでしまうのです。

骨盤の歪みは体全体のバランスを崩し、さまざまな不調を引き起こすことは、特に女性であればもうほとんどの方がご存知のことと思います。

腰痛肩こり猫背冷え胃腸障害などの多くが、骨盤の歪みから起こります。ところが骨盤や背骨の歪みを調整しただけでは、これらの悩みが根本的に解決することはありません。

なぜなら扁平足のままではせっかく調整した歪みも、また歩いているうちに少しずつ元に戻ってしまうからです。

扁平足のチェック方法

普段から腰痛や肩こりに悩んでいるという方は、一度ご自分の足が扁平足になっていないかを確認していただきたいと思います。

いちばん簡単でわかりやすいチェックの方法は、床に立ったときに足の内側に空間ができるかどうかを見ることです。空間がなくて足裏全体が床につくようであれば、扁平足の可能性が高いです。

運動をしたあとにチェックすると、普段は気が付きにくい「隠れ扁平足」も確認しやすくなります。

また扁平足の人は親指や親指側のかかとに負荷がかかる事が多く、外反母趾巻き爪になったりタコ魚の目ができやすくなったりします。こうした足の症状がある人も、実はもともとの原因が扁平足だったということも少なくありません。
怪しいと思ったら、早めに専門家に相談したり、改善トレーニングや扁平足用のインソールを利用するなど、対策を始めるようにしましょう。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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