ハイアーチで足首がかたい場合は歩き方に問題がある

ハイアーチ

ハイアーチによる足のトラブルは様々想定されますが、中には「歩き方」が原因となって合併症が生じていることも珍しくありません。

放置しておくと、日常生活にも支障をきたす可能性のあるハイアーチ。

ハイアーチに起因する辛い症状を知り、有効な改善策を検討しましょう。

足の動きに「かたさ」が生じるハイアーチ

ハイアーチとは、つちふまず部分のアーチが高く、一般的には「甲高」といわれる足の状態を指します。

ハイアーチの特徴として、「足の動きがかたいこと」が挙げられます。

通常、ヒトの足は体重をかけた際、つちふまずが自然に沈み込み、また浮き上がることで、体重を分散し衝撃を吸収しています。

ところが、ハイアーチの方の足はつちふまずがこうしたバネの役割をしないため、足裏や骨、靭帯等に負担が生じ、あらゆる合併症を引き起こします。

捻挫

足裏から足首まで、全体的にかたい足とされるハイアーチでは、捻挫が生じやすいのが特徴。

というのも、ハイアーチの場合、踵に過度な負担がかかり、骨が外側に反り気味になっているため、外方向へのバランスがとりにくいためです。

足底筋膜炎

加えて、足底筋膜炎もハイアーチのかたい足には生じやすい症状と言えます。

足底筋膜炎とは、足の裏にある靭帯(足底筋膜)の炎症のこと。

ハイアーチの場合、前述の通り、つちふまず部分がばねのような動きをしないため、足裏に負担がかかりやすくなるために炎症が起こります。

疲労骨折

その他、足首がかたく衝撃吸収機能が機能しにくいハイアーチでは、疲労骨折が好発します。

通常であれば足全体で分散されるべき衝撃が、骨に直接伝わってダメージを与えるためです。

ハイアーチによる合併症は「歩き方」が原因に

このように、足への負担・衝撃が足裏等の特定部位に集中しやすいハイアーチは、あらゆる合併症の温床となる足トラブルの一つといえます。

合併症の引き金のひとつとして、「歩き方」が挙げられます。

ハイアーチの場合、足に違和感や痛みが生じるため、どうしてもその部分をかばうような歩き方になりがちです。

不自然な歩き方によってさらに一部分に負担が集中し、結果、足をくじいたり、炎症がおこったり、骨折したりといった合併症につながっていきます。

ハイアーチによる足のトラブルをこれ以上深刻化させないためにも、ハイアーチ改善に正しくアプローチし、足全体で正しい歩き方ができるようにする必要がありそうです。

ハイアーチでかたい足には「インソール」の活用を

ハイアーチのかたまった足の改善には、「インソール」が有効です。

インソールを使うことで、ハイアーチで機能しない足の衝撃吸収機能がサポートされます。
また、既に合併症が起こっている足も、インソールで支えることによって痛みを軽減できます。

足の痛みが改善されることで、足を正しく動かすことができるようになり、足の筋肉がバランス良く使われることによって本来の足の柔らかさが回復してくるのです。

インソールの活用と併せて足裏をもみほぐしたり、伸ばしたりするマッサージを行うことで、さらなる相乗効果が期待できます。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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