ショウガで体の中からぽかぽかに 2020.03.09 HOME ブログ ひざ治療 ショウガで体の中からぽかぽかに ショウガで体の中からぽかぽかに 薬味や香辛料としてお料理で活躍してくれる生姜は、漢方薬や民間療法にも用いられるほど、健康をサポートする成分に恵まれた食材でもあります。 そんな生姜の辛味成分には、変形性膝関節症の痛みを軽減する効果があるということもわかってきました。 今回はそんな、生姜のもつ力と上手に摂る方法についてのお話をお届けします。 ウルトラ蒸し生姜でひざ痛改善を 冬になるとドラッグストアやスーパーの棚に、しょうが湯が並んでいるのを目にする機会が増えますね。風邪をひいたらしょうが湯を飲んで体を温めるという方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。 それは生姜の持つ、体をあたためて代謝を上げたり、発汗を促すという成分が、冬に大活躍してくれるからです。 生姜にはジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンという辛味成分が含まれていますが、これらの成分には血行を促進し、代謝を上げる働きがあります。 そのため関節の痛みを軽減するのに、良い影響を与えると言われています。 ところがそれとは別に、生姜にはひざなどの痛みを減少させる効果もあるということがわかってきました。 生姜の抗炎症作用成分 【ジンゲロール】 辛味成分の一つであるジンゲロールには、抗炎症作用があり、それがひざの痛みを軽減するのではないかと考えられているのです。 マイアミ大学が行った実験や、2014年の国際変形性関節症学会で、ショウガエキスの摂取によって、変形性膝関節症の痛みが軽くなる効果が高いことが報告されています。 また変形性膝関節症では炎症を放置しておくと、軟骨のすり減りが進んで痛みが悪化していきますが、生姜の炎症を抑える薬効により、それを防ぐこともできるということです。 でもこうした結果を得るためには、1日に60gの生姜を毎日食べなければなりません。これは生姜のかたまりほぼ1個程度に相当しますので、大変というよりはほぼ無理でしょう。 そこで試してみたいのが、生姜を蒸して乾燥させる「ウルトラ蒸しショウガ」です。 生姜は生のまま食べるのと加熱するのでは効果がまったく変わります。体を芯からあたためて、抗炎症作用によるひざ痛の改善を目的にするのであれば、乾燥生姜が向いています。乾燥生姜は冷えを改善する効果から、古くより漢方薬にも使われてきたそうです。 「ウルトラ蒸しショウガ」の作り方 ①.まず生姜を良く洗って皮がついたまま薄くスライスし、キッチンペーパーを敷いた耐熱皿に並べます。皮のすぐ裏に辛味成分があるので、皮はむかないでください。 ②.2~3センチほど水を張ったフライパンにショウガを並べた耐熱皿を置き、フタをして弱火で30分ほど蒸します。 ③.次に蒸しあがった生姜を、100度に熱したオーブンで1時間乾燥させます。天日で干しても大丈夫です。 ④.生姜が乾燥したら、ミキサーやすり鉢で粉末状にします。 【完成】容器に入れて3ヶ月は常温保存できますので、これを毎日飲み物に入れるなどして摂るようにするといいでしょう。乾燥した生姜なら、1日6gを摂れば効果があるそうです。 また同じ生姜でも金時生姜には普通の生姜の4倍含まれていますので、金時生姜で作るとさらに効果があるかもしれませんね。 体を温めて代謝を上げ、鎮痛効果や炎症改善効果も期待できる「ウルトラ蒸しショウガ」。ひざ痛にお悩みの方は、ぜひ試してみてください。 免責事項 このサイトは、膝痛に関する情報提供を目的としております。 ■ このサイトに記載している内容は、医学的な研究による根拠や証拠に基づいて掲載されていますが、すべての膝関節症について効果を保証するものではありません。 ■ 膝痛には様々な原因がありますが、まれに重大な病気やケガなどが原因となっている場合があります。万が一そのような病気やケガが発見された場合は、医師の指示に従い、原因となっている病気やケガの治療に専念してください。 ■ あらゆる病気やケガの回復には個人差がありますので、効果の保証は致しかねます。ご自身の責任においてご参考ください。 ■ またこちらに記載している運動やストレッチ、食事等を参考にしたことで、万一いかなる損害が生じた場合においても、当サイトはその結果に責任を負うものではありません。 【理学療法士監修】寺﨑 裕亮 Post Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it ひざ治療 ひざ治療 ひざの痛みに良い食べ物と注意したい食べ物 ゆずは食べるクスリ 関連記事一覧 枕を使ったひざを支える筋肉の体操 2019.12.23 正しい歩き方を習慣づけましょう 2019.09.30 ひざ裏もみで血行を促進 2019.11.18 ラップの芯で冷え対策 2020.01.13