どうして、歳を取るとひざが痛くなるの!?

40歳を過ぎると増えるひざへの負担


私たちは日常生活で、歩いている際は体重の約3倍、階段を下りる際は約5倍の負荷がひざに掛かっていますが、軟骨や筋肉等の働きでこれらの負荷を和らげています。

しかし、歳を取るにつれて、軟骨の質や筋肉が低下していく為、ひざへの負担が大きくなっていきます。

その1 軟骨の質の低下

軟骨は、80%水分で、残りはコラーゲン線維(Ⅱ型)、プロテオグリカン複合体等で出来ています。建物でいえば、コラーゲン線維(Ⅱ型)が、構造を支える鉄筋の柱であれば、プロテオグリカン複合体は、その間に詰め込まれたコンクリートのようなものと言えます。

このプロテオグリカン複合体は、水分を蓄える「スポンジ」のような機能があります。そして、荷重が加わると中に含まれた水分(関節液)を内部にじんわりと滲み出します。

このときに出る水分(関節液)が、「潤滑油」となり、軟骨に掛かる摩擦を和らげ、ひざに掛かる負担を軽減してくれる為、軟骨には、衝撃を和らげるクッションの役割があると言われています。

このプロテオグリカン複合体は、軟骨細胞によって、盛んに合成されることにより、少しずつですが軟骨の修復を行っています。

しかし、40歳を過ぎると、このプロテオグリカンは減少していく為、軟骨の修復スピードが遅くなり、軟骨のすり減る量に対して間に合わなくなる為、軟骨が減少します。

また、プロテオグリカンが減ると軟骨のクッション効果が妨げられる為、ひざに負荷が掛かった際に荷重がより大きく掛かるようになります。

その2 筋肉の低下

ひざの周りには大腿四頭筋などの筋肉がついています。大腿四頭筋は、40歳から年に0.5%ずつ減少し、80歳までに40歳の30~40%も低下する事が分かっています。現代では交通機関が発達し、運動不足等も重なって筋肉を使うことが減っているのが原因だと考えられます。

大腿四頭筋は、ひざへの負担を和らげる働きも担っている為、この筋力が低下すると、ひざに負荷が掛かった際に、荷重がより大きく掛かるようになります。

また、大腿四頭筋の中でも衰えやすいのが内側にある筋肉です。内側にある筋肉が衰えると、ひざを支える力が弱くなる為、何とか支えようとして、ひざを外側に開く悪い姿勢が習慣化する為、O脚になる傾向にあります。

O脚になると、ひざの内側に強く負荷が掛かるようになる為、内側の軟骨がすり減りやすくなります。

驚きの事実! 軽いひざの痛みを放置すると、寝たきりに!?


ひざの痛みを放置すると炎症が続き、さらに軟骨のすり減りやすい状態になります。そしてO脚が進行してしまうと軟骨への負担がさらに強まる為、なかなか元へ戻せません。

厚労省の国民生活基礎調査(平成28年)では、「介護が必要になる理由」として、10.2%が関節疾患となっています。

軽いひざの痛みを放置した結果、数年後に寝たきりになるという例は少なくないようで、痛み初めの段階で対策することが大切です。

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