ひざ関節症が女性に多い理由

ひざ関節症が女性に多い理由

年齢を重ねるとともに発症率が上がるのがひざの不調ですが、中でも変形性膝関節症は50代を過ぎた女性の方に多い病気です。
なぜ女性はひざに不調を抱えやすいのか、今回はそんな女性と変形性膝関節症の関係についてのお話をお届けします。

女性に変形性膝関節症が多く見られる理由

ひざの痛みの主な原因と言われる変形性膝関節症は、男性よりも女性の患者さんが多いのも特徴の1つです。

女性の患者さんは男性の患者さんの、およそ2倍近くもいらっしゃると推定されています。どうしてこのような差が生まれるのかというと、もともと女性が持っている体の仕組みが、強く影響しているのではないかと考えられています。

女性に変形性膝関節症が多く発症する原因は、大きく分けて3つあります。

その.1 女性ホルモンの減少

女性ホルモンの1つであるエストロゲンには、骨の新陳代謝の際に骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。

ところが更年期を境にエストロゲンの分泌量が激減してしまうため、女性は骨がもろくなり、骨密度が急激に低くなると言われています。

50歳以上の女性は同年代の男性と比較すると、脛骨で約4倍、膝蓋骨(ひざのお皿)は約3倍のスピードで軟骨がすり減っていくのだそうです。このことが変形性膝関節症を起こす要因となっていきます。

その.2 筋肉量

男性に比べると女性はもともと筋肉量が少なく、体脂肪が多いという特質があります。ですからひざの周りの筋肉も、男性よりも衰えやすいのです。

大腿四頭筋の筋力が低下すると、ひざにかかる負担を和らげる力が弱くなり、その分ひざに大きな荷重がかかるようになってしまいます。 

また大腿四頭筋の内側にある筋肉は、外側の筋肉よりも衰えやすく、その状態でなんとかひざを支えようとするため、ひざが外側に開くO脚へと進んでしまいがちです。O脚になるとひざの内側に大きな負荷がかり、ひざの内側の軟骨のすり減りを加速します。

その.3 更年期脂肪による体重の増加

女性は更年期になると基礎代謝がガックリと落ちてしまいます。すると脂肪がつきやすく、その分筋肉が落ちやすくなります。その上脂肪の燃焼を促すエストロゲンの分泌が減少し、皮下脂肪とともに内蔵脂肪も増えてしまうため、体重が増える方が多いのです。

体重が重くなればなるだけ、ひざにかかる負担も大きくなるため、軟骨のすり減りが進んで変形性膝関節症にも繋がって行きます。

これらの理由の他にも、女性にはジャンプして着地するときに、ひざが内側に入る姿勢になりがちであるという特徴があるそうです。そのため変形性膝関節症の原因となる怪我をしやすいと考えられているようです。

周囲の方を見ても、ひざが痛いという悩みを持つ高齢女性は多いという印象を持ちます。

男性はもちろんですが、女性はさらにひざに負担をかけない生活様式、ひざを守る生活習慣を考える必要がありそうです。変形性膝関節症は、日頃の心がけで発症を防ぐことができる病気です。ひざが痛くなる前から、予防を心がけていきましょう。

適度なダイエットで体重の増加を防ぐ、ひざ周辺の筋肉の柔軟性を高めて筋肉を強くするストレッチや体操をする、できるだけ体を動かすようにするなど、少しずつでも取り組んで行きたいですね。

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