腱鞘炎のステロイド注射には要注意!回数制限や副作用について

腱鞘炎(けんしょうえん)

腱鞘炎の痛みが激しかったり慢性的に続いている場合には、ステロイド注射を行うのがおすすめです。

そこで、本日は腱鞘炎のステロイド注射の効果や注意点などについてお話させて頂きます。

腱鞘炎のステロイド注射とは?


ステロイド注射とは、炎症を抑えるステロイド薬を腱鞘の中に直接注射する治療法です。その際には局所麻酔薬も一緒に混ぜて行いますので、注射による痛みはありません。

腱鞘炎の手術は、局所麻酔をして、炎症を起こしている腱鞘を切って開きます。

所要時間は10~20分程度。手術で切った腱鞘はそのままにしておきますが、腱鞘はほかにもたくさんありますので、手や指が動かなくなる心配はありません。

ステロイド注射の効果や再発率は?

ステロイド注射をすると、一般的に2~3週間以内に症状が改善しますが、その効果が3ヶ月から長くて半年ほど持続します。

ステロイド注射で完治するとは限らず、再発率は半年で30%、1年で50%とされています。

しかし、そのたびに注射を繰り返していると効果が薄れてしまうことが多いため、ステロイド注射は通常2~3回までになっています。

ステロイド注射の注意点

その場合、一定の間隔をあけずに続けて注射を行うと、注入したステロイドが腱の周辺に蓄積し、その影響で腱がもろくなったり、腱が切れてしまうことがあります。

そうなると、指が動かなくなってしまいますので、ステロイド注射は短期間で行わないようにします。

ステロイド注射の副作用について

ステロイド注射は痛み止めとしての効果を発揮しますが、副作用があります。

まず、ステロイド注射を筋肉または皮膚の中に注射すると、注射した部分の皮膚が萎縮してそこだけ陥没したようになったり、腫れてしまうことがあります。

ほかにも、関節腔内に注射した場合には、関節の動きが不安定になることもあります。

ステロイド注射の最もひどい副作用は、ステロイドによって腱が自己融解し、腱断裂を起こして指が動かなくなってしまうことです。

このような副作用の症状に気づいたら、早めに医師に相談してください。

ステロイド注射は手術をしたくない人におすすめ

ステロイド注射は、手術以外の治療法としては最も有効ですので、手術を絶対にしたくないという方にはオススメです。

しかし、ステロイド注射は、あくまでも痛み止めを目的とした温存治療です。

ですから、ステロイド注射をしても2回以上再発してしまった方は、それ以上ステロイド注射をすると危険ですので、根本的治療として手術を考えた方がよいでしょう。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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