運動不足で腰痛の人が激増中!?ウォーキングで改善!

腰痛(ようつう)

現代人の多くが抱える腰痛の大半が「未病(腰痛の一歩手前)」と言われていますが、病気に発展しないまでも慢性的に感じる腰痛の背景には「運動不足」があることは決して少なくありません。

皆さんは、日常的に運動できているでしょうか?

「日々、仕事や家事、育児で忙しくて、運動なんてする暇がない」という方は、運動不足に起因する腰痛に要注意。

すでに腰痛症状のある方は、毎日の生活の中に無理なく取り入れることのできる「ウォーキング」に注目してみましょう。

運動不足による筋力低下は、腰痛を始めとするあらゆる不調の原因に


「若い頃はいつでも元気だったのに、加齢と共にどうも不調を感じることが多くなった。」
このような方は、すでに運動不足による筋力低下に陥っているかもしれません。

具体的には、腹筋や背筋といった身体を支える筋肉が衰えることで、あらゆる箇所に悪影響が及ぼされている可能性があります。

腰痛を例にとると、健康な方であれば、背骨(脊柱)がゆるやかなS字カーブを描いていることで上半身の重さが分散され、腰にかかる負担(腰痛)を抑えることができます。

ところが、筋力低下によってこの背骨(脊柱)が支えられず、自然な湾曲を維持できなくなると、姿勢が悪くなると同時に、腰への負担はより一層大きなものとなります。

悪い姿勢は筋肉を緊張させ、やがては筋肉が固まり、コリや痛みを生じさせます。

こうした身体の状態が慢性的となることで、腰痛はもちろん、肩こり、全身疲労といった辛い症状が引き起こされるのです。

運動不足から生じる腰痛は、「ウォーキング」で改善


イスラエルのテルアビブ大学、マイケル・キャツ-ルーレル氏の研究では、腰痛緩和のためのアプローチとして、継続的なウォーキングによって、医療機関での標準的な治療と同等の効果が得られることが明らかになっています。

もちろん、慢性的な腰痛の治療には専門の治療が必要な場合はありますが、ウォーキングによって前項で解説した運動不足による筋力低下を防ぎ、腰痛への効果が得られる可能性があることも忘れてはなりません。

「1日15~20分」「3ヵ月継続」したウォーキングが、腰痛改善のカギに

運動不足によって引き起こされる腰痛改善のためのウォーキングは、無理のない範囲で、長期的に取り組むのが大原則です。

具体的には、「1日15~20分」程から始め、余力に応じて徐々に時間を伸ばしていくイメージです。

また、3ヵ月以上継続すると、腰痛改善に必要な筋力が備わると言われていますので、「継続」を意識してみましょう。

運動不足による腰痛改善には、「正しい歩き方」への意識が肝心

ウォーキングは、毎日、そして長期的に続けることに加え、「正しいフォームで行うこと」も重要です。

腰痛改善のためには、筋肉をバランス良く刺激し、全身を使うようにして歩くのが良いでしょう。

以下を意識してみると、正しいウォーキングのフォームが身につくはずです。

・ 目線は、下を向かず前方を見る
・ ひじを伸ばしたまま、前後に腕を大きく振る
・ 腰が反らないよう、おなかに力を入れる
・ 前足はかかとから着地、後ろ足で地面を蹴る

ウォーキング時だけでなく、普段の生活から、正しい歩き姿勢を心がけたいですね。

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■ 腰痛には様々な原因がありますが、まれに重大な病気やケガなどが原因となっている場合があります。万が一そのような病気やケガが発見された場合は、医師の指示に従い、原因となっている病気やケガの治療に専念してください。
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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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