腰痛の原因は内臓が原因かも!?危険なサインや特徴とは?

腰痛(ようつう)

何となく「身体のココが痛いんだろう」と分かっているつもりでも、実は自分が思っている箇所には何の問題もなく、他の部分に痛みが生じているということは珍しくありません。

皆さんの悩みのタネとなっている腰痛も、実際には腰ではなく、内臓に原因があることも。

本日は、腰から腹部にかけてのどのような痛みに注意すべきかを解説しましょう。

その腰痛、内臓が原因ではありませんか?危険な痛みの特徴を知る


腰痛かと思いきや実は内臓に原因のある痛みには、特徴があります。

具体的には、「動いていないのに痛い」ことに加え「発熱や体重減少がある」場合には、内臓疾患の可能性があるため注意が必要です。

①じっとしていても痛む腰回り

じっとしていても、そして姿勢を変えてもとにかく常に腰が痛い。
安静にしていても、日を追うごとに腰の痛みが増してくる。

こんな方は、消化器系や婦人科系、循環器系の内臓疾患を患っている可能性があります。

腰痛以外に、以下に挙げる症状は出ていないでしょうか?当てはまるものがあれば注意が必要です。

消化器系・・・腹痛、血便、嘔吐等
泌尿器系・・・排尿障害や血尿
婦人科系・・・おりもの量の増加や不正出血
循環器系(心筋梗塞)・・・締め付けられるような背中の痛み

② ①の症状に加え、発熱や体重減少を伴う腰痛

前述のように、じっとしていても腰回りが痛む場合で、発熱や体重減少を伴う場合も、単なる腰痛ではなく内臓の病気のサインである可能性があります。

まずはかかりつけ医にご相談いただくと良いでしょう。

身体を動かした際の腰の痛みの原因は「腰」である可能性大

一方で、身体を動かした際に腰に痛みが感じられる場合は、腰の椎間関節や筋肉が原因の腰痛ヘルニアの可能性も高いと考えられます。

しばらくの間安静にしながら様子を見ていれば、徐々に症状が改善されていくでしょう。

ただし、1ヵ月以上経つのに痛みが増していく、痛みが長期化する等の場合には、整形外科を受診する必要があります。

腰痛が疑われる内臓疾患の具体例


このように、腰痛と思われる腰回りの痛みは、内臓疾患の症状のひとつであることも珍しくありません。

腰回りに症状が出やすい内臓疾患には、主に「婦人科系」「消化器系」があります。

ここでは、それぞれのケースで具体的な病気や腰痛以外の症状を確認しておきましょう。

婦人科系の病気

○ 子宮内膜症
本来、子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、卵巣や腹膜等の子宮以外の場所で増殖・剥離を繰り返す病気で、腰を中心に背中や股関節、脚にまで広がる痛みがある

○ 子宮筋腫
子宮の筋肉に出来る良性の腫瘍、過多月経や月経痛の他、肥大化すると下腹部を触った際に筋腫の存在が分かるようになる

消化器系の病気

○ 胃潰瘍
炎症により、胃壁に傷がついた状態。胃壁は本来粘液に守られているが、胃粘膜が消化され、潰瘍などの粘膜傷害が生じることがあり、みぞおちから左にかけての痛みがあることが多い

○ 十二指腸潰瘍
胃液の刺激により、胃・十二指腸の組織が剥がれ落ち、内部からえぐられた状態でみぞおちから右にかけて痛みが生じることが多い

腰痛と共に、ここに挙げるいずれかの症状がある場合には、早期の受診が必要です。

「たかが腰痛」と考えず、適切に対応することが、病気の早期発見につながります。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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