腰の打撲で痛みが続く場合の対処方法とは?

腰痛(ようつう)

スポーツ時の転倒で腰を強く打ちつけてしまった等、腰の打撲を経験された方も少なくないと思います。

転倒による腰の痛みの場合、まずは痛みが落ち着くまで様子を見るケースがほとんどでしょうが、中には放置せず早急に受診した方が良い場合もあります。

本日は、腰の打撲によって痛みが続くときの対処方法について解説します。

打撲とは?

打撲とは、転倒等によって生じる筋繊維や血管の損傷のこと。

一般的には「打ち身」とも言われ、軽度であれば打った瞬間に痛みが生じるのみですが、打ち身の程度によっては腫れたり、熱をもったり、あざができたり、骨折したりします。

打撲は身体の様々な部位で生じる症状ですが、とりわけ腰の打撲の場合、後述する通り、神経や内臓へのダメージも想定されるため、注意が必要です。

打撲直後の痛みや患部の状況を把握しましょう

背中や腰を強く打ちつけて打撲した直後は、痛みに加えて手足のしびれ、息苦しさ、吐き気が生じることがあります。

まずは、呼吸を整え、手足の動きを観察しましょう。

打撲の衝撃によって背中や腰の神経が著しく損傷すると、長期的に呼吸障害、手足のマヒが残ることも少なくありません。

しばらく休んでも呼吸困難や手足のしびれがなかなか改善されない、手足の動きがおかしいといった場合には、専門医による対応が必要となります。

併せて、痛みが単なる打撲による程度ではなく、打撲箇所が変色している場合、骨折している可能性があります。

腰の打撲で病院にいくべきか否かの判断基準

腰を打撲した直後の様子で、前述のような呼吸困難や手足のしびれ、骨折が疑われる痛みがある場合には、早めに受診するのが良いでしょう。

また、腰の打撲の場合、内臓に損傷が生じていることもありますから、吐き気や出血、腹痛がある時にも受診が必要です。

このような深刻な状況に該当しないケースでも、48時間は注意深く経過観察し、痛みの症状や身体の状態に何か変化があれば受診を検討します。

腰の打撲の場合、概ね1~2週間様子を見ていれば自然と痛みや腫れが治まってきます

腰の打撲の応急処置には「冷湿布」を

腰を打撲した際の対応として、安静にする以外に、応急処置として湿布を使うのも効果的です。

湿布には冷湿布と温湿布がありますが、打撲等で痛みと共に腫れや熱が生じている場合には冷湿布での対応が原則です。

打撲直後から一週間ほど使用すると、患部冷却により血管が収縮し、炎症を抑え、痛みを鎮める効果が期待できます。

一方、温湿布は慢性的な腰痛の際に使用します。

患部を温めることで血管を拡張させ、血液の循環を良くすることで筋肉のこわばりが改善され、これにより鎮痛効果が得られるためです。

打撲の場合で、冷湿布を使用しても一向に症状が改善しない場合、もしくは日に日に痛みや腫れが強くなる場合には、病院で診察してもらうと安心です。

湿布はあくまで、一時的な処置として考えておきましょう。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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