足首が痛む原因とは
足首が痛む原因とは
足首の痛みにお悩みではありませんか?捻挫や脱臼などの怪我による一時的な痛みは別として、慢性的に痛みを感じていたり、特に心当たりがないのに痛いというときは注意が必要です。
足首は歩くたびに負荷がかかる場所ですから、ここに痛みがあると仕事や生活にも差し障りが生じますし、スポーツを楽しむことも難しくなります。痛みの原因を知って、早めに治療や痛みの改善に取り組みましょう。
足首が痛くなる原因
足首が痛くなるときに考えられる病気はいくつかありますが、特に年齢を重ねるとともに出てくる症状には、成人期扁平足による後脛骨筋炎や変形性足関節症があります。
後脛骨筋(こうけいこつきん)炎
成人期扁平足は中年以降の特に女性に多く見られる症状で、これまでにも何度かお話したように、加齢や運動不足による筋力低下や肥満によって起こります。
後脛骨筋(こうけいこつきん)はひざの下にある骨の後ろ側から足首の内側を通って土踏まずまで続く筋肉です。足のアーチを維持するのにも大切な役割を果たし、足にかかる衝撃を吸収しています。
この筋肉に必要以上に負担がかかり炎症を起こすと、内くるぶしの下あたりに痛みを感じるようになります。

扁平足だとアーチが崩れて土踏まずが機能しないため、後脛骨筋に無理がかかって断裂が走り、症状が進むと腫れて痛みがひどくなってきます。もちろん体重のかけすぎや筋肉の老化も、後脛骨筋が炎症を起こす原因になります。
変形性足関節症
次に変形性足関節症ですが、これは足の関節の軟骨がすり減ったり、変形してしまう病気です。
関節で骨と骨の間のクッションの役割をしている軟骨は、加齢によって弾力を失ったり、無理な荷重をかけ続けることで段々とすり減ってしまいます。すると骨と骨が直接ぶつかるようになり、痛みが生じるようになります。また関節の中にある骨の端が変形して骨棘と呼ばれるとげのような突起ができ、痛みや動かしにくさの原因となっていることもあります。
変形性足関節症は、歩き始めるときが痛い、夕方になると腫れてくるなどの症状があり、階段を上るのも辛い、坂道が上れないなど、外出するのもやっとという状態になってしまいます。

どちらも初期のうちはサポーターや靴に入れるインソールで動きをカバーしたり、運動療法を積極的に取り入れることで、症状をやわらげたり痛みを軽くすることができます。症状が進行するといずれは手術をしなければ治らないような状態になる可能性もありますので、おかしいな、足首が痛いなと感じたら、できるだけ早めに治療を始めるようにしましょう。
また足首に負担をかけないように、日頃から予防にも取り組むようにしたいものですね。
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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮