肩こりが辛くて眠れない場合の対処方法とは?

肩こり

日本人の国民病ともいえる「肩こり」ですが、その症状の程度は人によって大きく異なり、中には「眠れないほど辛い肩こり」に悩まされている方もいるようです。

肩こりが辛くて、いよいよ眠れないほどになってしまったときは、どうすれば良いのでしょうか?

また、肩こりで受診する際の目安はあるのでしょうか?

そもそも肩こり悪化の原因とは?

肩こりがひどく、眠れなくなってしまうくらいになってしまうのは、肩周辺の筋肉が収縮してかたまり、血流が著しく悪くなっているサインです。

なぜそのような状態になってしまうかというと、「歪んだ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」が慢性的に続いているからと考えることができます。

日常的にパソコン仕事に従事している方であれば、これらの要件が揃ってしまいやすいので注意が必要です。

一方、狭心症、心筋梗塞、気胸、肺気腫、肺がん等の病気を患うことで、肩こりに似た痛みが生じることもあります。

肩こりに加え、息苦しさや胸の痛み、咳、むくみ等、気になる症状がある場合には、安易に「肩こり」と決めつけず、一度内科や循環器内科を受診されることをお勧めします。

眠れないほど辛い肩こりの改善策

肩が痛くて眠れないほどになってしまったら、凝り固まった肩をほぐしたり、痛みを止めたりといった対処が必要になります。

肩ストレッチで肩周りを柔らかくする

肩を上げ下げすることで、肩のこりをほぐし、血行を良くすることができます。

①息を吸いながら、肩を上方向に上げます
②息を吐くと同時に、肩をストンと落とします

①②を、「肩が温まったな」と感じられるまで行いましょう。

ツボ押しで肩の痛みを和らげる

肩こりに効くツボとして代表的なものに、「肩井(けんせい)」があります。

首の真ん中と肩の端のちょうど真ん中、乳首から上へまっすぐたどっていった肩の上にあり、ここを3秒×5~10回程度押してみると肩が軽く感じられるはずです。

入浴時や入浴後等、身体が温まっている状態で指圧するとなお効果的です。

肩を温めて血行を良くする

ホットタオルを肩にあて、温めることで血流を良くする効果が期待できます。

ホットタオルは、濡らしたタオルをラップで包み、500~600Wの電子レンジで30~60秒加熱することで簡単に作ることができます。

加熱後のタオルは非常に熱くなっているので、手で触れる程度まで熱を冷ましてから肩にあてるようにしましょう。

また、45~50度くらいの熱めのお湯に浸したタオルを絞ることでも、ホットタオルの完成です。

ホットタオルの他、毎日、入浴で身体をしっかり温めることも肩こり改善には有効です。

面倒くさいからといってシャワーで済ませず湯船に浸かり、肩を中心に全身を温めて、血の巡りを改善させましょう。

痛み止めで一時的に症状緩和

肩の痛みが辛くて動けないという場合、痛み止めの服用で症状を緩和させることができます。

市販のもので活用できる痛み止めとしては、コリホグスなどの筋肉弛緩成分入りの鎮痛剤、ロキソプロフェンやインドメタシンなどの入った湿布、ロキソニンなどの鎮痛剤等があります。

ただし、鎮痛剤はあくまで肩こりを一時的に楽にするものですから、服用と併せて、肩のこりをほぐす、血行を良くするといった痛みの根本へのアプローチに取り組む必要があります。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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