40歳を過ぎると増えるひざへの負担

40歳を過ぎると増えるひざへの負担

どうして、歳を取るとひざが痛くなるのでしょうか?

私たちは日常生活の中で、歩いている際や、階段を下りる際の「ひざにかかる負担」を軟骨や筋肉等の働きで和らげています。

しかし、歳を取るにつれて、軟骨の質や筋肉が低下していく為、ひざへの負担が大きくなってしまうのです。今回は、そんな加齢により変化するひざの筋肉や軟骨についてのお話しをさせていただきます。

40歳からの筋力の低下

ひざの周りには大腿四頭筋(だいたいしとうきん)などの筋肉がついています。

大腿四頭筋は、40歳から年に0.5%ずつ減少し、80歳までに40歳の30~40%も低下することがわかっています。その理由としては、現代では交通機関が発達し、運動不足等も重なって筋肉を使う事が減っている為です。

大腿四頭筋は、ひざへの負担を和らげる働きも担っている為、この筋力が低下すると、ひざ関節への荷重が大きく掛かるようになります。

さらに、外反母趾や扁平足等の悪い歩行姿勢、足組み等の悪い座り姿勢等で体が歪むと、ひざ関節の一部分に負荷が掛かるようになり、荷重が集中した箇所の軟骨をすり減りやすくなります。

ひざが外側や内側に歪んだ状態で歩くと、内側や外側が過度に回旋する(ねじれる)為、ひざに水平方向の付加が掛かります。

軟骨がすり減ることで関節が緩くなり、それに加えて筋力が低下していることで、ひざ関節がぐらつき不安定な状態になる為、歩行などの日常生活に大きな支障をきたすようになります。

いかがでしたでしょうか?このように、加齢による筋力の低下がひざへの負担にも大きく関わっている事が、理解いただけたかと思います。

適度な筋力トレーニングや、少しでも多く歩く事を意識する事で、筋力の低下によるひざへの負担を少しでも抑えたいですね。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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