扁平足や外反母趾の方は要注意！

今まで、ひざ痛やひざの違和感に関してのお話しをしてきました。でも、どうすればひざへの負担を減らす事が出来るのでしょうか？

今回は、足のアーチの重要性と、足のアーチがもたらす「ひざへの負担」に関して、お話しします。

足アーチの重要性

人間は、重心が分散される四つ足歩行の動物と比較して、二足歩行の為、ひざ関節、骨盤、腰等に大きな負担が掛かります。
しかし、人間は、進化の過程で、二足歩行で最も負担が掛からない骨格に進化し、その姿勢を筋肉に記憶させました。その1つに、人間の足に備わったアーチ機能があります。

足アーチ

人間の足には、2本の縦アーチと横アーチからなる3本のアーチ構造を持っており、歩く際は、それぞれのアーチが作用する事でクッション機能 / バネ機能 / バランス機能が働き、バランスよく歩けているのです。

現代における、足アーチの歪み

しかし、我々人間の生活は、時代が進むにつれ急激な変化をしてきました。裸足で柔らかい土を踏みしめ、野山を駆け回る生活から、いつしか靴を履き、硬いアスファルトの上を歩く生活になりました。

さらにサンダルなど足に引っ掛けて履く靴やヒールやパンプス等、つま先を圧迫する靴を履くようになった為、足の構造（足アーチ）を歪め、重心がブレた歩き方をするようになったのです。

その結果、足アーチのクッション機能やバランス機能が低下し、地面からの衝撃が大きく掛かるようになり、その衝撃が一部分に偏る事で、偏平足や外反母趾を引き起こし、骨格は互いに連動している為、O脚やX脚になりやすくなったのです。

つまり、ひざへの負担を軽減させるには、歪んた足アーチを補整し、重心を安定させた理想的な歩行姿勢で歩く事が重要なのです。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮