急増しているパソコン腱鞘炎の原因と対策とは?

腱鞘炎(けんしょうえん)

急増しているパソコン腱鞘炎の原因と対策とは?

最近スマホ操作によって引き起こされる「スマホ腱鞘炎」が注目されていますが、それよりもっと深刻なのは、パソコン操作で腱鞘炎になってしまう「パソコン腱鞘炎」かもしれません。

なぜなら、仕事で1日中スマホを使い続ける人よりも、パソコン作業をする人の方が断然多いからです。

パソコンは両手の指を使ってキーボードを打ちますので、ピアノを弾いているのと似ていますね。つまり、「長時間のパソコン作業は腱鞘炎になりやすい」という危険性は十分あるということです。

特にタイピングが早い人は、指を激しく動かし続けているわけですから、その分腱鞘炎になる危険性が高いと言えるでしょう。

パソコン腱鞘炎に結びつきやすいのはマウスの存在


実はキーボード操作よりも腱鞘炎に結びつきやすいのが、マウスの存在です。

最近タッチパットで操作する人をよく見かけるようになりましたが、やはりマウスを使ってパソコン作業をする人はまだまだ多いのが現状です。

マウスをクリックする。ただそれだけのことですが、このマウスの使い過ぎが、意外にも腱鞘炎を引き起こす原因になっている場合が多いのです。

マウス操作に要注意

マウス操作は、マウスを手のひらでつかんだ状態で、人差し指もしくは中指を使ってクリックやスクロールをするのが一般的ですが、この動作を長時間続けているうちに、肩、手首、指の3ヶ所が動かしにくくなったり、違和感を覚えることはありませんか?

それはひょっとすると、腱鞘炎の黄色信号かもしれません。

パソコン腱鞘炎の原因は、ずばりマウスの持ち方にあります。

特に、手首や指の関節にかなり負担がかかる持ち方をしている方は要注意です。

パソコン腱鞘炎の予防方法とは?

パソコン腱鞘炎にならないためには、どうすればよいのでしょう?

当たり前ですが、パソコンを使い過ぎないのが一番の予防策です。しかし、それができれば、誰も苦労しませんよね?

マウスの持ち方で予防する

たとえば、Webを閲覧する時にはかぶせ持ちにして、画像加工や文字のコピーなどの細かい作業をする時には、つかみ持ちやつまみ持ちにするのです。

また、時々休憩して手を休めたり、手首の負担を軽減するクッションを置いたり、手首を固定するサポーターなどのグッズを試してみるのもよいですし、指や手首への負担を軽減するように設計されたマウスを使うのも、有効な予防になるでしょう。

腱鞘炎は初期の対応が大事

ここで改めて気をつけてほしいのは、腱鞘炎の症状や痛みの出方には個人差があるので、放置してしまいがちだということです。

「たかが腱鞘炎」と思って油断していると、日常生活に支障をきたすほど悪化して、手術が必要になってしまう場合もあります。

腱鞘炎を悪化させないためには、初期の対応が大変重要です。

長時間パソコン作業をしていて「指が動かしにくい」「手の動きに違和感を覚える」などの症状を感じたら、なるべく早く対処するようにしてくださいね。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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