腱鞘炎は冷やす方が良い?それとも温める方が良い?

腱鞘炎(けんしょうえん)

体に痛みを感じた時、患部を冷やせばよいのか、それとも温めればよいのか、迷ってしまうことはありませんか?

この「冷」「温」は正反対の処置のため、もし間違ったら逆効果になってしまう…なんて心配になってしまいますよね。

結論から言いますと、患部を冷やすか温めるかは、その時の症状によって決まります。

腱鞘炎については、初期症状の場合は、まず「冷やす」ことが効果的


たとえば、パソコンでキーボードを叩いていたり、ピアノを弾いていたり、包丁を使って料理をしている時に、指や手首に電気が走ったようなピリッとした痛みが走ったら、それは指や手首を酷使している証拠。

その時、痛い部分が熱を持っているような感じがすると思いますが、痛みは腱の部分に炎症が起きて生じているわけですから、その炎症を抑えるために、湿布や保冷剤などですぐに患部を冷やしましょう。

冷やしている間は動かさないのが大事

注意しなければならないのは、冷やしている間は、なるべく患部を動かさないようにすること。手を動かし続けていると、いくら冷やしていても、炎症がおさまりません。

また、氷や保冷剤は、直接皮膚に当てると凍傷になってしまう恐れがありますので、ガーゼやタオルで包んで使用するようにしてください。

痛みや腫れが引いたら温める

しばらく患部を冷やしていると、痛みや腫れが引いて炎症がおさまってきます。そんな風に症状が落ち着いてきたら、今度は温めましょう。

患部を温めることで血行が良くなり、新陳代謝が活発になります。すると、炎症を起こしていた部分の回復が促進されて、痛みが再発しにくくなるという効果があります。

慢性的な腱鞘炎なら最初から温める

ちなみに慢性的な腱鞘炎の場合には、患部をいきなり冷やすのではなく、最初から温めなければなりません。

関節痛やリウマチが、湯治で改善されたという話を聞いたことはありませんか?

それは、温泉に浸かることで血行が良くなったから。逆に寒い季節になると関節が痛むのは、体が冷えて血流が悪くなり、筋肉も硬くなって症状が悪化するからです。

腱鞘炎の患部の温め方

患部の温め方は、お湯に手を入れたり、蒸しタオルを当てたりするとよいでしょう。

手を動かす作業をする前に温めておくと、痛みの発症が抑えられることもありますので、予め温湿布を貼っておくのもいいですね。

入浴では、薬用入浴剤を使うと筋肉の緊張が和らぎますが、湯船の中でマッサージをするのは、水圧によって筋肉が疲れてしまうのでやめましょう。

腱鞘炎では冷やすタイミングと温めるタイミングが大事

このように、軽い炎症の場合はまず患部を冷やし、炎症が治まったら温めて血流を良くすること。慢性的な炎症の場合は、最初から温めることです。

腱鞘炎の痛みには、冷やすタイミングと温めるタイミングを間違えないことが大切です。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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