腱鞘炎の時に湿布はどこに貼る?場所や貼り方を公開

腱鞘炎(けんしょうえん)

腱鞘炎で指や手首に痛みを感じたら、自分で出来る応急手当として、湿布を貼ることをオススメします。

ただ、意外に多いのが湿布の正しい使い方、これを間違えるとかえって悪化する場合もあるので注意が必要です。

腱鞘炎の時の湿布の正しい使い方


腱鞘炎で湿布を貼る際には注意点がありますので、腱鞘炎で湿布を使いたいと思っている方はぜひ一度目を通してから湿布を使うようにしてください。

湿布は使い分けが大事!

腱鞘炎が熱を持った初期症状の痛みであれば、湿布のタイプは「冷湿布」です。

この時誤って温湿布を使用してしまうと、血行が促進されて逆効果になってしまいますので、必ず冷湿布を使用しましょう。

一方、慢性的に続いている痛みの場合には、「温湿布」を使用します。

湿布を貼る前に清潔な状態に

湿布を貼る前には、患部をきれいにするようにしてください。

患部の汗や水分を拭き取り、清潔な状態にしておきます。

もし患部に傷や湿疹などがあって、湿布を貼る時にその部分が避けられない場合には、なるべく使用しない方がよいでしょう。

腱鞘炎の時の湿布の貼る場所や貼り方

次に腱鞘炎で湿布を貼る際の貼る場所や貼り方について解説していきます。

指が痛む場合は第二関節に貼る

腱鞘炎で指が痛む場合、湿布は患部の場所ではなく、その指の第二関節に貼るのがコツです。

関節は曲げ伸ばしする部位ですので、湿布を適度な大きさにカットし、上と下の箇所をテープなどでまくと取れにくくなります。

手首の場合は、手のひら側に貼る

腱鞘炎で手首が痛む場合は、痛みの原因は手首ではなく、手の平側にあることが多いです。

ですから湿布を貼る場合は、手首ではなく、手の平側の方を中心に湿布を貼ると効果的です。

この場合も湿布も剥がれるのであれば包帯を巻いたり、テープで止めると剥がれにくくなります。

腱鞘炎の場合は動かさないのが大事


腱鞘炎を早く改善するためには、患部をできるだけ動かさないようにすることが重要です。

そのことを考えると、湿布を貼ることでまず炎症を抑え、その上から包帯やテープを巻きつけて患部を固定すると、一石二鳥で効果的でしょう。

痛みがなくなっても病院へ行った方がいい

湿布ケアで注意しなければならないのは、湿布によって痛みがなくなったとしても、それは患部が治ったわけではないということです。

湿布で冷やしたり温めたりしたことで、腱鞘炎の症状が一時的に落ち着いただけです。

そのまま放置してしまうと、悪化する場合もありますので、専門医に診てもらいましょう。

肌の敏感な人は長時間貼り続けない方が良い

よく知られている外用鎮痛消炎剤ロキソニンは、炎症による痛みを抑えて解熱効果があることから、腱鞘炎の症状にも効果を発揮します。

ロキソニンの湿布は、基本的に1日1回貼るのが目安ですが、長時間貼り続けていると、敏感肌の方などには発疹やかゆみが生じることがあります。

敏感肌で肌が弱い方は医師と相談しながら使用するようにして下さい。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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