腱鞘炎は2種類ある!?痛みの場所により呼び名が変わる?あなたはどっち?

  • HOME
  • ブログ
  • 腱鞘炎
  • 腱鞘炎は2種類ある!?痛みの場所により呼び名が変わる?あなたはどっち?

腱鞘炎(けんしょうえん)

「指や手首を動かすと、痛みを感じる」
「日常生活や仕事でスマホ・パソコンを使う機会が多い」

上記に当てはまる方は、腱鞘炎のリスクが高いということをご存じですか?

腱鞘炎になった場合、放っておくと大変なことになる可能性があります。

本日は、腱鞘炎の特徴や、自分で見分けるためのセルフチェック法について詳しく解説していきます。

痛みの場所で分かる、2種類の腱鞘炎とその特徴をチェック

腱鞘炎と言っても種類は2種類あり、痛みの場所によってその種類を見分けることができます。

・手首から親指にかけて痛みを感じる→「ドケルバン病」
・指を曲げたり伸ばしたりすると痛い→「ばね指」

それぞれどのような症状なのか、くわしく解説していきます。

ドケルバン病

手首の親指側にある腱(けん)や、それを包む腱鞘(けんしょう)に炎症が起こっている状態です。親指を動かしたり力を入れると、親指側の手首にビリッとした痛みが走ります。

親指を使うスマホ操作を続けることで腱や腱鞘に負担がかかり、発症することも多いため、スマホ腱鞘炎と呼ばれることもあります。

ばね指

ばね指とは、指の曲げ伸ばしがスムーズにいかず、「途中で引っかかりを感じる」症状です。

パソコン作業・ピアノ演奏といった手の使い過ぎが主な原因で、症状が悪化すると指が曲がったまま元に戻らなくなり、無理に戻そうとするとばねのように跳ね戻ってしまいます。

どの指でも発症しますが、親指の発症率がもっとも高くなっています。

今すぐできる腱鞘炎のチェック方法


腱鞘炎は、簡単なチェックで種類を見分けることができます。

自分の症状が2種類の腱鞘炎のどちらに該当するのか、ぜひチェックしてみてください。

ドケルバン病のセルフチェック

1.親指を手のひら側に入れて、握りこぶしを作ります。

2.親指側を上にした状態で腕を前方へ突き出し、ヒジを伸ばし、そのまま手首をゆっくりと小指側に折り曲げます。

3.曲げたときに親指の付け根に痛みが走る場合、ドケルバン病が疑われます。

ばね指のセルフチェック

1.気になる側の指の付け根を、反対側の指で軽く押さえます。

2.付け根を押さえたまま、指を曲げ伸ばしします。

3.その際にカクカクとした感覚があったり、痛みを感じる場合、ばね指が疑われます。

知っておくと助かる、自分でできる対処法


セルフチェックで症状が見られた場合、「腱鞘炎かもしれない、どうしよう…」と焦ってしまうこともあるでしょうが、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。

腱鞘炎のケアでもっとも大切なのは、手首や指を休めることです。

仕事などでパソコンを使用しなくてはならない…という場合は、1時間につき1度の休憩を入れて、こまめに手を休ませることで、症状の悪化を防ぐことができます。

テーピングで患部を固定するのも有効ですが、テーピングは症状に合わせて適切に行わないと意味がありません。

テーピングの方法は、「腱鞘炎になったら固定するのが一番」でも解説していますので合わせてご覧ください。

腱鞘炎は、症状が軽いからと甘く見ていると症状が悪化し、仕事や日常生活にも大きな支障が出るため、症状が軽いうちに適切なケアを心がけましょう。

免責事項
このサイトは、指や手首の関節の痛みに関する情報提供を目的としております。
■ このサイトに記載している内容は、医学的な研究による根拠や証拠に基づいて掲載されていますが、すべての指や手首の関節の痛みについて効果を保証するものではありません。
■ 関節の痛みには様々な原因がありますが、まれに重大な病気やケガなどが原因となっている場合があります。万が一そのような病気やケガが発見された場合は、医師の指示に従い、原因となっている病気やケガの治療に専念してください。
■ あらゆる病気やケガの回復には個人差がありますので、効果の保証は致しかねます。ご自身の責任においてご参考ください。
■ またこちらに記載している運動やストレッチ、食事等を参考にしたことで、万一いかなる損害が生じた場合においても、当サイトはその結果に責任を負うものではありません。

【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

関連記事一覧

カテゴリー一覧