寝すぎて腰が痛い場合の原因や改善方法とは?

腰痛(ようつう)

「寝過ぎて腰が痛い」という経験は、おそらく誰にでもあるものと思いますが、これが慢性的になると長期的な腰痛に発展する可能性があるため注意が必要です。

「寝過ぎて腰が痛い」の背景には、寝姿勢やそれを支える寝具の問題があるため、まずはこれらの原因を的確に取り除かなければなりません。

併せて、腰痛が生じてしまった際に緩和させるための対応法についても理解しておきましょう。

寝過ぎによって生じる腰痛 2つの原因

通常、寝ることで身体の疲労が回復されるものですが、一方でなぜ、寝ることが腰痛につながるのでしょうか?

ここでは、寝過ぎで起こる腰痛の2つの原因を理解しておきましょう。

身体に合わない寝具

寝ることで腰痛が起きるとすれば、その原因は「寝具」にあると考えることができます。

普段使っているマットレスや布団は、仰向けになった時に腰が深く沈みこんでしまわないでしょうか?

腰が深く沈み込み過ぎるマットレスや布団では、寝返りがしにくいため、寝ている間の血流が滞ったり、無理のある寝姿勢になったりと、百害あって一利なしです。

また、枕については、あまりに小さすぎるとやはり寝返りを打ちにくくなりますから、身体に合わないマットレスや布団を使用した時同様の状態となります。

腰に負担のかかる寝姿勢

身体に合わない寝具を使う等で、寝ている最中に必要な寝返りを打つことができなければ、必然的に腰に負担のかかる寝姿勢が維持されやすくなります。

寝返りは寝相が悪いからするのではなく、就寝中に身体の一部に圧力が集中しないための自然な反応。

寝返りを打たずに仰向けのままでいれば、身体と床の接触部である腰や肩に痛みが生じるようになります。

寝過ぎが原因の腰痛を緩和させるには?


朝起きた時にどうも腰が痛い・・・、そんな方は以下に挙げる対処法をお試しください。

いずれも簡単にできることですが、軽度の腰痛であれば十分に緩和できます。

身体を温める

具体的には、お風呂に入って全身をまんべんなく温めるのが良いでしょう。

入浴して全身の筋肉を温めると、筋肉がほぐされると共に、血行が良くなります。

腰痛により腰を中心として筋肉が強張った状態になっている際、じっくりと身体を温めることでその強張りをほぐすことができるというわけです。

腰痛緩和には、38~40℃のぬるま湯にゆっくり浸かるのが効果的です。

40℃以上のお湯では、筋肉をほぐすどころか、逆に硬直させてしまうことがあるため注意が必要です。

軽い運動で腰を動かす

腰回りの筋肉をほぐすには、ストレッチ等の軽い運動が効果的です。

ストレッチといっても、難しい動作をする必要はありません。

仰向けに寝た姿勢のまま膝を立て、そのまま両脚を左右どちらかに倒す、この動きを左右について5回ずつ行うことで軽度の腰痛を改善させることができます。

正しい寝姿勢が実現する寝具を手に入れる

寝過ぎによる腰痛の根本的な原因を取り除くためには、寝具の見直しが不可欠です。

腰痛改善のためには、仰向けになった際に背中全体に圧力が分散されるタイプのマットレスや敷布団を選ぶと良いでしょう。

また、柔らかすぎる寝具は身体を沈み込ませ、寝返りがしにくくなるため、ある程度反発性の高いものがオススメです。

枕については寝返りを妨げない、柔らかすぎず適度な大きさのあるものを選ぶと、就寝中に正しい寝姿勢を維持しやすくなります。

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このサイトは、腰痛に関する情報提供を目的としております。
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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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