腰やお尻周りが痛い時と感じた時の原因と対処方法を公開

腰痛(ようつう)

デスクワーク等で長時間座っていて、腰やお尻周りに痛みを感じることはありませんか?

腰やお尻周り以外にも、「身体の片側だけに痛みが出る」という方もいらっしゃるでしょう。

これらの痛みの原因は、総じて「座り方」にある可能性が高いと言えます。

腰やお尻周り、身体の片側に生じる痛みの原因を知り、痛みを緩和すべく正しい対処を心がけましょう。

腰痛やお尻周りの痛みは総じて「坐骨神経痛」

腰痛やお尻周りの痛みの背景には、単なる「姿勢の乱れ」による身体への負担という以外にも、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰部変形性脊椎症といった深刻な病気が隠れている可能性があります。

いずれの病気にも共通して生じるのが「坐骨神経痛」。

坐骨神経痛自体は病名ではなく症状ですが、腰痛やお尻周り、太もも、ふくらはぎにかけて感じる痛みやしびれを指します。

身体の片側のみ、といった変わった生じ方をすることもあります。

坐骨神経痛が生じる2つの原因

坐骨神経痛の症状が強かったり、長期に続いたりするようであれば受診が必要ですが、「そこまでひどくはないかな」と思える場合、以下の原因を疑いましょう。

坐骨神経痛の原因① 加齢によるもの

歳を重ねると、若い頃と比較して、筋肉や骨が劣化していきます。

歩く動作一つ考えてみても、腰の上に上半身を乗せている状態で移動しなければなりませんから、腰に大きな負担がかかることは明らかです。

腰にかかる負担は、通常であれば骨と骨の間でクッションの役割をする椎間板、さらには周辺の筋肉によって緩和されます。

ところが、加齢と共に椎間板の変性が進んだり、筋肉が衰えたりすることで、負担による衝撃が一層骨に伝わりやすくなってしまうのです。

坐骨神経痛の原因② 姿勢の悪さによるもの

加えて、腰に良くない姿勢を続けていると、必要以上に腰に負担がかかり、腰痛悪化の原因となります。

最近ではデスクワークに従事する方が増えていますが、座り姿勢に注意してみてください。

・ 椅子へ浅く腰かけ、上半身を斜めにして背もたれにもたれかかっている
・ 首を前にだし、背中をまるめている
・ 脚を組むのが癖になっている

これらの座り方に思い当たる節があれば、座り姿勢の改善が急務です。

腰痛やお尻周りに痛みを感じたら、「座り姿勢のチェック」を


腰痛やお尻周り・身体の片側に生じる痛みにお悩みの方は、座っている時に正しい姿勢を維持するよう心がけましょう。

「座り方」を改めることで、気になる腰痛やお尻周りの痛み、しびれの改善につなげることができるはずです。

正しい座り方のポイント

まずは「椅子に深く腰掛けること」です。

背もたれにお尻をつけるほど深く座り、そのまま上体を起こせば、お尻がしっかりと椅子につき、背筋が真っ直ぐな状態になります。

この姿勢では、立ち姿勢と同じように背骨から骨盤がまっすぐ立った状態になるため、座り姿勢特有の腰への負担を軽減することができます。

このとき、「首を前にだしすぎない」ことを意識しましょう。

顔が背骨の延長上にあることを意識して真正面を向くようにし、パソコン仕事の際にも頭の傾きは15度以内になるよう、椅子や机の高さを調整します。

顔が前にですぎないようにすることで、真っ直ぐな姿勢を維持しやすくなります。

足を組みがちならクッションを活用

足を組むことが癖になっている方は、身体の片側に負担が集中することで、腰やお尻周りに痛みが生じやすくなります。

「つい足を組んでしまう」という方は、座面に骨盤矯正用のクッションを置いてみてください。

骨盤矯正用のクッションは座面が平らではないため、足を組むと身体がぐらついてしまいます。

身体がぐらつけば作業しにくいですから、自然と足を組まなくなるというわけです。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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