腰がピリピリ痛い時は3つの原因の可能性が・・!?

腰痛(ようつう)

腰痛の症状は人それぞれですが、中には「腰にピリピリとした痛みが感じられる」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

「ピリピリ」とする腰痛から連想されるのは神経痛ですが、ひと口に神経痛といっても背後に隠れている疾患は一つではありません。

本日は、ピリピリとする腰の痛みの原因として考えられる疾患を3つご紹介しましょう

腰がピリピリ痛い!その原因とは?

腰がピリピリと痛みが生じる疾患として疑われるのは、「帯状疱疹」「帯状疱疹後神経痛」「椎間板ヘルニア」です。

ここでは、それぞれがどのような病気なのかを解説します。

帯状疱疹

帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって、身体に痛みや発疹が帯状に生じる病気です。

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると水疱瘡を発症し、ウイルスはその後脊髄から出る神経節に潜んでいます。

通常、ウイルスが体内に存在していること自体で害が生じることはありません。

ただし、加齢や疲労といった何らかの原因で免疫力が低下すると再び活動を始め、神経に沿って皮膚まで移動し、痛みや発疹を生じさせるのです。

帯状疱疹の初期症状では、まず上半身の左右どちらか一方のみに、ピリピリと刺すような痛みが生じます。

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹の発疹が消えた後も、「帯状疱疹後神経痛」としてピリピリした痛みが残ることがあります。

これは、帯状疱疹罹患時にウイルスによって神経が損傷を受けたことで生じる痛みです。

帯状疱疹後神経痛は、ピリピリ・ヒリヒリした痛みが続く他、刺すような痛みが繰り返されたり、触るだけで痛みが感じられたりします。

椎間板ヘルニア

ヘルニアが原因の坐骨神経痛も、腰にピリピリした痛みを生じます。

坐骨神経とは、腰のあたりからつま先まで伸びている太く長い末梢神経のこと。

この部分が何らかの原因で圧迫され、刺激を受けると、腰やお尻、太もも、ふくらはぎ等に鋭いピリピリとした痛みが生じるようになります。

坐骨神経痛を発症する疾患はいくつかありますが、ヘルニアは典型といえます。

椎間板ヘルニアの場合、症状がどちらかの足に出ることが多いと言われていますが、腰を中心に痛みが生じることもあるため、自己判断は禁物です。

腰痛の大半は原因不明!腰のピリピリとした痛みが長引く場合は受診を


このように、ひと口に「腰がピリピリ痛い」といっても、その症状のみでは疾患を特定することは困難です。

また、腰痛は今や「日本人の国民病」とも言われますが、その大半は原因不明とされています。

ちょっとした腰痛、腰の違和感であれば、そこまで深刻に捉える必要はなかったり、自然に感じられなくなったりするものですが、ピリピリとした痛みの場合は少々心配なケースが想定されます。

ピリピリとした腰の痛みが長期間に渡る場合や、日に日に痛みが強くなっていく、ピリピリとした痛み以外の症状が出る等の変化がある場合には、専門医を受診するのが良いでしょう。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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