腰痛に温泉がおすすめの理由!注意点や入り方とは?

腰痛(ようつう)

身体のあらゆる不調改善への効果が期待される温泉ですが、腰痛についても例外ではありません。

実際のところ、効能に「腰痛」を掲げる温泉はいくつもありますね。

このページでは、腰痛に温泉がおすすめといわれる理由と、温泉に入ることで腰痛を緩和させたい場合の効果的な入浴の仕方や注意点を解説します。

腰痛に温泉が効果的な理由とは?

温泉は、ただ浸かっているだけで心地良いものですが、腰痛にお悩みの方にとっては痛みの緩和にも効果があるため、積極的に通いたいものです。

ところで、なぜ温泉が腰痛に効くのでしょうか?

温泉によるリラックス効果で身体の痛みがひいていくことは何となくイメージできるでしょうが、もうひとつ、身体的な観点から温泉が慢性的な腰痛に効く理由を解説します。

慢性的な腰痛は、血行促進によって改善が期待できる

今や多くの現代人を悩ませる慢性的な腰痛の大半が原因不明と言われていますが、筋肉の強張り、血行不良を解消することで痛みが和らぐ傾向にあるようです。

温泉に浸かり、腰周辺の筋肉が温められることで血行が促進され、滞っていた血の巡りが正常化されることで痛みの改善につながるというわけですね。

炎症を伴う急性の腰痛に温泉はNG

このように、腰痛症状の大半に良い効果が期待される温泉ですが、一方で、温泉に浸かることで悪化するタイプの腰痛もあるため注意が必要です。

具体的には、ぎっくり腰やスポーツによる損傷等、炎症を伴う急性の腰痛の場合、患部を温めることでかえって症状が悪化してしまいます。

この場合は温泉に入ることはおすすめできず、患部の冷却に努めるのが得策です。

腰痛改善のための温泉の入り方・注意点

温泉が慢性的な腰痛の改善に効果的とはいえ、ただやみくもに温泉に入れば良いのかと言えばそうではありません。

温泉の効果を最大限に得られる様、温泉の入り方、注意すべき点を理解しておきましょう。

15~20分、適温でじっくり身体を温めるイメージで

腰痛改善を目的に温泉に入る場合、身体の芯を温めるイメージで浸かりましょう。

芯まで温まるまでの時間は湯温によって異なりますが、40度前後であれば15~20分程度。

色々な種類の温泉があるような施設の場合、どうしてもあれこれ試したくなるかもしれませんが、腰痛改善のためにはぐっと我慢して、じっくりと浸かるようにしましょう。

「湯冷め」で温泉の効果がゼロに!

長い時間温泉に入っていると、冷たい風にあたって身体をクールダウンさせたいものですが、湯冷めにはくれぐれもご注意ください。

温泉に入り体温が上昇した状態から急に身体を冷やしてしまうと、腰痛の原因となる筋肉の強張り、血行不良が引き起こされる可能性があります。

腰痛改善効果を上げるため、できればこまめに温泉を活用

「筋肉の強張りをほぐす」「血行を促進する」等、ここでご紹介した温泉による腰痛改善効果は、泉質というよりもどちらかといえば「全身を温めること」による効果と言えます。

単に「温める」ことで腰痛が緩和されるなら、お湯を張った湯船でも温泉でも変わりないのではないかと思われるかもしれませんが、とある調査によると、温泉の方が腰痛に効果があるという結果が出ているようです。

「お湯に浸かる」という面では同じでも、水道水にはない、温泉ならでは効能が期待できるというわけですね。

ただし、前述の調査は頻繁に温泉に入ることを想定しているため、腰痛を改善したい場合、できる限りこまめな温泉の活用が望ましいと言えます。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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