運転時間が長い人ほど腰痛になりやすくなる!?その理由とは?

腰痛(ようつう)

長時間車を運転していて、腰の中央あたりにじんわり痛みを感じた経験のある方も多いのではないでしょうか?

腰に違和感があった時点ですぐに休憩し、腰を伸ばすことができれば良いのでしょうが、我慢してそのまま運転を続けていると、かすかな痛みが慢性的な腰痛へと変化していくことも。

ドライバーにとって深刻な腰痛問題を前向きに改善すべく、その原因や対処法を探りましょう!

運転時に感じる腰痛の原因と対策

運転時の腰の痛みには、必ず原因があります。

まずは「なぜ痛みが生じているのか」を正しく把握することが、腰痛改善の糸口となるのです。

さっそく、運転時の腰痛の原因と対策を考えてみましょう。

身体に合っていない「座席」はすぐに見直しを

まずは、運転座席を見直してみましょう。

シートが身体に合っていなかったり、ドライビングポジション(座る位置)が正しくなかったりすると、腰に負担がかかります。

シートの奥に腰をつけて深く座ることができ、AT車であれば左足がフットレストにきちんと乗る位置に座席を調整していますか?

ハンドルを「9時15分」の位置で握った状態で180度回したときに、肘が伸び切っていませんか?

併せて、頭と背中がシートに接触する座席位置に調整することで、シートと接触する面にかかる身体への負荷を分散させることができるため、腰対策としてお勧めです。

シートが固く感じられる場合は、腰の周りにクッションなどを入れると良いでしょう。

長時間同じ姿勢でいることによる「血行不良」

座席位置等に問題がない場合、血行不良による腰痛が疑われます。

一般的に、立ち姿勢よりも座り姿勢の方が腰に負担がかかりやすいですが、特に運転中には身体を動かすことができないこともあり、腰への負担がより一層集中しやすい状態となります。

シートに触れている部分は血の流れが滞り、本来であれば流れるはずの老廃物がたまって神経を圧迫するようになり腰痛になります。

血行不良が原因の腰痛の場合、長時間同じ姿勢にならないよう、適度に休憩をはさんで身体を動かすようにすると症状改善が期待できます。

知っておくと安心!車内でできる腰痛対策


今回は、車内で出来る腰痛対策を2つご紹介します。

1つ目が体の血の巡りを促すために、こまめな水分補給を行うことです。
2つ目は車内で出来る腰痛緩和ストレッチを紹介していきます。

では、それぞれ説明していきます。

こまめな水分補給を行う

また、血の巡りを促すために、こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。

水分不足は血流悪化の直接的な原因となり、これにより腰痛が起こりやすくなります。

トイレ対策として「運転中はあまり水分を摂らない」というドライバーも少なくありませんが、腰痛改善のためにはあえて意識的に水分を摂取するくらいがちょうど良いのです。

腰痛緩和ストレッチ

運転していて腰痛を感じ始めたら、少し休憩して身体を動かすと、痛みが緩和されます。

ここでは、車内でも簡単にできる腰痛緩和ストレッチをご紹介しましょう。

① 頭の後ろで両手を組みます
② 息を吐きながら、背中を丸めて体を倒して3秒キープします
③ その後、今度は息を吸いながら背中を反らせ、胸を開いていきます
④ ①~③の動作を3回ほど繰り返します。

いつでもどこでもできて、凝り固まった身体がすっきりするので、運転の合間はもちろん、デスクワーク時にもお勧めです。

免責事項
このサイトは、腰痛に関する情報提供を目的としております。
■ このサイトに記載している内容は、医学的な研究による根拠や証拠に基づいて掲載されていますが、すべての腰痛について効果を保証するものではありません。
■ 腰痛には様々な原因がありますが、まれに重大な病気やケガなどが原因となっている場合があります。万が一そのような病気やケガが発見された場合は、医師の指示に従い、原因となっている病気やケガの治療に専念してください。
■ あらゆる病気やケガの回復には個人差がありますので、効果の保証は致しかねます。ご自身の責任においてご参考ください。
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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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