長時間の立ち仕事による腰痛に注意!

腰痛(ようつう)

腰痛でお悩みの方の中には、「長時間の立ち仕事」が原因となっており、腰に慢性的な痛みを抱える方も少なくありません。

「立ち仕事だから仕方ない」と諦めていては、症状はますます悪くなるばかり。

今日からできる対処法を実践することで、立ち仕事による腰痛を改善させましょう。

立ち仕事で生じる腰痛、原因は「姿勢の悪さ」

立ち仕事でなぜ腰痛が生じるかといえば、その原因は「姿勢の悪さ」にあることがほとんどです。

「単純に、ずっと立ちっぱなしだから疲れるんだろう」と思われがちですが、慢性的な腰痛は疲労の蓄積よりも、「骨盤のゆがみ」によって生じます。

レジ業務に従事する際、猫背気味になっていないでしょうか?

また、商品陳列の際にとる前かがみの体勢も、美しい姿勢とは言えません。

姿勢が悪くなればそのぶん骨盤がゆがみ、立ち姿勢での腰への負担が大きくなります。

立ち仕事での腰痛を改善させる5つの対処法

長時間立ち仕事に従事する際は、「腰に必要以上の負担をかけないこと」を心がけましょう。

ここでは、今日からすぐにでも実践できる腰痛改善のポイントを5つご紹介します。

立ち仕事での腰痛にお悩みの方は、ぜひ意識してみてください。

寝姿勢を整える

腰痛改善の大前提となる「正しい姿勢の維持」を考える上では、意外にも寝姿勢にも注意が必要です。

寝ている間に正しい姿勢を保てないことで、お悩みの腰痛がさらに悪化し、しかも睡眠負債を抱える原因ともなります。

正しい寝姿勢を保つためのポイントは、「寝具選び」にあります。

具体的には、睡眠中、身体の一部に圧力が集中しないタイプのマットレスや布団を選ぶことで、睡眠の質をぐんと向上させることができます。

「美姿勢維持」に意識を向ける

皆さんは、どのような立ち姿勢が正しい姿勢かを理解されているでしょうか?

お尻を壁につけた状態で背筋を伸ばし、さらに後頭部と肩甲骨、かかとの3点も壁につけた姿勢が、正しい立ち姿勢です。

この姿勢を維持しようとした時、身体が痛くなったり、辛く感じられたりする方は、姿勢がゆがんでいる証拠。

日頃から正しい姿勢を意識することで、腰に負担がかかりにくくなり、結果的に腰痛を改善することができます。

「ストレッチ」で血行改善、筋肉のコリほぐし

立ち仕事での腰痛は「姿勢の悪さ」によって生じますが、症状をさらに悪化させるのは血行不良、それによって起こる筋肉の強張りです。

仕事の合間にストレッチを行うことで、血流を改善し、筋肉のコリをほぐすと、辛い腰痛が緩和されるのでお勧めです。

ここでは、仕事中でも簡単にできるストレッチをご紹介しますので、お試しください。

① 足を肩幅に開いた状態で膝を伸ばします
② お尻に手を当て、息を吐きながらそのままゆっくり背中を反らします
③ 痛みを感じない程度に腰が伸びた状態で、3秒キープ

血行不良にはこまめな水分摂取を

体内の水分が不足気味になると、血行不良が起こりやすくなります。

これを改善するためには、こまめな水分摂取が肝心です。

一度にたくさんの水を飲んでしまうとかえってむくみの原因となるため、小分けにして少しずつ水分を摂取するようにするのが良いでしょう。

痛みに応じて、コルセットやインソールの活用を

仕事中の腰痛がひどい場合には、姿勢維持をサポートするコルセットやインソールを使うのがお勧めです。

背部を広く覆うタイプのコルセットで腹圧を強めることで、正しい姿勢を保ちやすくなります。

また、靴にインソールを入れて足裏のアーチを正しい位置に固定することで、足裏から姿勢の改善が促されます。

コルセットやインソールには様々種類がありますが、ご自身の体型に合ったものを選ぶようにしましょう。

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このサイトは、腰痛に関する情報提供を目的としております。
■ このサイトに記載している内容は、医学的な研究による根拠や証拠に基づいて掲載されていますが、すべての腰痛について効果を保証するものではありません。
■ 腰痛には様々な原因がありますが、まれに重大な病気やケガなどが原因となっている場合があります。万が一そのような病気やケガが発見された場合は、医師の指示に従い、原因となっている病気やケガの治療に専念してください。
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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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