ぎっくり腰になる原因から予防方法まで解説

腰痛(ようつう)

皆さんは、ぎっくり腰になってしまったことがありますでしょうか?

重たいものを持ち上げようとして、無理な姿勢から体勢を元に戻そうとして、何気なく振り返ったときに・・・等、日常のふとしたタイミングで訪れる急な腰痛の苦しみは、おそらく経験者にしかわからないところがあると思います。

本日は、突如として私たちに襲い掛かる、ぎっくり腰の原因と予防方法についてご紹介しましょう。

加齢と共に生じやすくなる腰痛!?ぎっくり腰の原因

冒頭でも触れた通り、ぎっくり腰は日常のちょっとした動作で起こることがあります。

ただし、一般的には20歳代で発生することは稀と言われており、30歳代以降で発生確率が高まるとされています。

つまり、ぎっくり腰は「加齢によって生じる腰痛」の一つといっても過言ではないのです。

なぜ、歳を重ねるとぎっくり腰のリスクが高まるのかといえば、筋力や柔軟性が低下するからです。

加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなる、または筋肉が硬くなってしなやかさが失われることで、腹筋と背筋のバランスが乱れて腰に負担がかかりやすくなるのです。

ぎっくり腰は、腰痛の中でも一度発症すると再発しやすい点に特徴があるため、注意が必要です。

ぎっくり腰になってしまったら?

不幸にもぎっくり腰になってしまったら、まずは腰の痛みに逆らわずに安静にすることです。

横になって、膝・股関節を曲げてエビのような状態で休みましょう。

ぎっくり腰は生じている部分は炎症を起こしていますから、すみやかな冷却が効果的です。

氷嚢などをタオルでくるみ、15分を目安に冷やしてみてください。

また、当日の入浴やマッサージは控えた方が無難です。

通常、ぎっくり腰の痛みは2~3日で改善されますが、痛みが長期に渡る場合、安静にしていても痛みやしびれがある場合等は別の疾患が隠れている可能性もあるため、受診しましょう。

ぎっくり腰になる前に!日頃から実践できる予防策

ぎっくり腰は一度なってしまうとその後も再発しやすくなるため、日頃から予防に努めるのが肝心です。

第一に、腰に負担がかかる無理な姿勢をとらないこと。

荷物を持ち上げる際には、膝を十分に曲げて荷物を身体に近く持ち、立て膝の姿勢から立ち上がるようにします。

高所の荷物の上げ下ろしの際には腰椎(腰骨)の反り返りを防ぐために、背伸びをせずに踏み台を使うようにしましょう。

寝た姿勢から起き上がる際は、勢いよく身体を起こすのではなく、まず横向きになり、その後、手をついて起こすようにすると良いでしょう。

また、適度な運動も、ぎっくり腰等の腰痛対策には不可欠です。

背骨を支える腹筋や背筋が弱くなると、腰への負担が大きくなります。

日頃から身体を動かして筋肉・靱帯・関節などの柔軟性を保ち、腹筋・背筋をバランス良く強化しておくよう努めましょう。

その他、布団やベッドマットは腰の沈み込みが少ない硬めのものを選ぶことで、就寝中の腰への負担を軽減させると共に、スムーズな寝返りができるようになります。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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