肩こりの原因とその対策とは?

肩こり

日本人にとって肩こりは、今や老若男女を問わず多くの人を悩ませる「現代病」のひとつに数えられます。

なぜ肩こりになってしまうのか、その原因は各人のライフスタイルと密接に関わっており、一概に「これ」と言えるものではありませんが、概ね4つの典型的な原因に大別することができます。

本日は、「目の疲れ」「固定的な姿勢」「運動不足」「ストレス」の観点から、肩こりの原因と対策を考えます。

スマホやパソコン作業で目を酷使していませんか?

常にスマホやパソコンの画面を見ていたり、細かい文字を見続けたりすることで、目やその周囲の筋肉が緊張状態となります。

目や目の周辺の緊張は、同時に首や肩の筋肉の緊張にもつながるため、結果として首こりや肩こりの原因となります。

一定時間が経過したら、意識的に目を休めて

スマホやパソコンを向き合っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

しかしながら、目の疲れや肩こりを緩和させるためには1時間につき5分程度は目を休める習慣をつけましょう。

1~2分間は目を閉じて、指先を使ってこめかみをマッサージしてみてください。

目の周囲の筋肉がほぐされるので、肩こり防止に効果的です。

長時間のデスクワーク、同じ姿勢で固まっていませんか?

スマホやパソコンを長時間利用することで、疲れるのは「目」だけではありません。
実は「全身」の筋肉がこり固まる原因にもなります。

例えば、デスクワークでずっとパソコンと向き合っていると、首を少し前に突き出し、肩を少し前にすぼめる姿勢で固まりがちです。

しかしながら、こうした姿勢を続けていると、首から肩にかけて血流が悪くなり、肩こりが生じやすくなります。

こまめに首や肩を動かして、血流を正常化

つい同じ姿勢を維持しやすいデスクワーク等では、作業の合間に意識的に身体を動かすようにしましょう。

首をゆっくり後ろに反らした際、首筋や肩に痛みや違和感があったら、肩こりが生じているサインです。

1時間に一度は、首や肩を回す、屈伸運動をする、腕や足をブルブルと振る等の動作で、筋肉の緊張をほぐしましょう

運動不足で血流が滞っていませんか?

肩こりは、血流が滞って疲労物質が蓄積された状態で起こります。

よって、運動によって血流を正常化させ、新鮮な酸素や栄養分を全身に行き渡らせることで改善します。

肩こり予防を目的とする場合、筋肉に強い負荷をかける運動よりも、散歩やウォーキング等の軽い運動で十分効果が期待できます。

その際、腕を大きめに振るよう意識すると、肩こり改善に有効です。

ストレスで自律神経が乱れていませんか?

最近では、心因性のストレスが原因となって引き起こされる肩こりが増えているようです。

なぜかというと、ストレスによって自律神経に乱れが生じるからです。

自律神経は、ストレスを感じると交感神経が優位になり、血管が収縮して血行が悪化します。

その結果、筋肉が収縮を起こし、肩こりが生じるのです。

現代人にとってストレスは身近な存在ですが、ご自身なりにストレスを解消させる術を持っておくと心強いでしょう。

前述の「運動」は、筋肉をほぐしたり血流を良くしたりするだけでなく、気分転換、ストレス解消にもつながるので、日常生活に取り入れてみるのがお勧めです。

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【理学療法士監修】寺﨑 裕亮

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